朗読劇「私の頭の中の消しゴム」無事に終えました!
限られた公演数、お客様との距離も近く、一旦出ると引っ込めない、実に「一発勝負感」のある公演でしたが、緊張せずに挑めまして、とても表現の勉強をさせて頂けた作品でした。
この機会を通して、「私の頭の中の消しゴム」というお話が忘れられないものとなったので、もしそんな試みがあれば、今度は是非お芝居のストレートプレイでも同じ役を演じてみたいなんて思っています。
短い準備期間しかなかったので、薫に起きている事を少しでも理解しようと、この「認知症」「アルツハイマー」について調べて書いたり、徘徊を防ぐため紐で繋がれるというのはどんな事なのか、自分と寝具を繋いで寝てみたり、街中で立ち尽くしてみたり、あてもなく歩いたり、絵を描いたり。
何をする時もどこに行った時も、薫の気持ちになって過ごすよう心掛けてきました。
もちろんそれだけで掴みきれない位、劇中では描ききれない位、実際にこの病気で苦しんでいる方とそのご家族、恋人、お友達は凄まじい想いなんだと思います。
それを簡単に理解出来てはいけないし、理解しきれるはずもない。
確実な治療法が早く見つかるように、誰もが愛する人の事を忘れずに済む日が来るように。
祈りながら、一生懸命やりました。
観に来て頂いたお客様、どうもありがとうございました。
何か感じてもらえていたなら幸いです。
どうぞ、1日1日を、「奇跡である」「今日頑張る」という気持ちでお過ごし下さい。
当たり前の事は、当たり前ではない。
そんな「当たり前」を、私はこの作品に教えてもらいました。
最後になりますが、この機会を与えて下さった全ての皆様に心からの感謝を申し上げます、本当にありがとうございました。
さやっ。