LOVE☆Les Miserables | 神田沙也加オフィシャルブログ Powered by Ameba

神田沙也加オフィシャルブログ Powered by Ameba

神田沙也加オフィシャルブログ Powered by Ameba

神田沙也加オフィシャルブログ「サヤブロ」 Powered by アメブロ-091107_000030.jpg

レ・ミゼラブル2009、さやコゼ千秋楽、無事に終わりました!!

最後のカーテンコールのご挨拶でもお話した事、もう一度ちゃんと書かせてください。

今日という日をどんな言葉で締めくくれば良いのかずっと考えてきました。

でも、この3月からの、私にとってあまりにも大きな出来事は、一言では終わる事が出来ないんです。

だから少し長くなったらごめんなさい。
でも良かったら聞いて下さい。

一人のレミゼファンだった私が、こんなにも早いタイミングでその作品に参加させて頂きました。
まずはその事を、東宝の皆様、演出のジョン・ケアードさんに感謝したいと思います。

ただ、そんな風に大好きな作品だからこそ、自分の非力さが本当に悔しくて…

私の人生はもしかしたら、私の成長を待ってくれるかもしれませんが、2009年のこのレ・ミゼラブルは待ってくれないから…

だからと言って、朝まで喉がガラガラになるまで歌い続けて練習すれば、明日飛躍的に歌えるようになる訳でもありません。
それはそれで自覚がない事になるでしょう。

だから今は今の私としての緊張も含めた全部でコゼットを演りました、それしか出来ません。
毎日「今日が最初で最後だ」と思って来たから、どの公演も印象が薄い日なんてありません。

実際、名古屋での最初の公演の事は緊張しすぎてはっきり覚えていないくらいなんです。
地に足がついていないとはこの事、という感じでした。(笑)

そんなサヤにカンパニーの皆さんは最初から本当に優しくしてくれたのですが、2007年に入った人達、良く絡むマリウス&コゼット達はエコールなども経てとても結束力が強く見えて、2009年に入ったのは私だけだったから、そこに入っていく為にはどうすればいいか考えました。

だとしたらエコールを一年間受けたのと同じ位、作品に対して、役に対して理解を深めなきゃ。
いま考えると、3月はそれだけで必死だったように思います。

それでもあまりにも緊張してしまうので、悔しくて考えました。

そして、同じ出演者の方全員ともっとコミュニケーションを取って、人に対して、つまり作品の仲間に対しての緊張感を無くせば、個人という意識ではなく一丸となり、強く立っていられるんじゃないかという結論が出ました。
私にとっては、藁をもつかむ思いの方法でした。

だから秋の陣からは皆さんともっと仲良くなりたいと思って過ごして来ました。
そうしたら、冒頭など皆さんと絡みのある部分では新しい感情や発見が生まれ、お稽古場も気持ちが少し楽になり、どうして自分は3月の段階からもっと早くそうしなかったんだろうと思いました。

私は、ずっとそう言う風に生きて来た事に気付きました。
対人関係に余裕が無く、自分から歩み寄って来なかった。

皆「最初は緊張した」とか、「今でも緊張する」と話してくれました。

だとしたら、それを乗り越えてあんなに輝いている皆さんを、心から私は尊敬します。

皆さんが温かく迎えてくれたこと、公美さんがいつも頑張って!と袖でハイタッチしてくれた事、一さんがレミゼの映画DVDを参考に貸してくれた事、ABCカフェに向かう学生さんと握手する事、出番前にマリウスとハグする事、コゼットの事を教えてくれた先生だった菊地美香ちゃん始め、同志のコゼッツ、全部忘れません。

過去の自分には、今のこの日が来るから頑張れって教えてあげたいし、未来の自分にも誇れる宝物をどうもありがとうございました。
このミュージカルが人生を変える力を持っている事を、身を持って証明出来て良かった。

これからも神田沙也加はレミゼを愛して、応援していきます。
それだけは変わりません。
長々聞いて頂いてありがとうございました。

本当に本当に、ありがとうございました。

さやコゼ卒業!


さやっ。