お客様の前に立って、歌ったりお芝居する事。
公演する事。
最近よく考えています。
今はちょっとした夏休みですが、このお休みの後は「ピーターパン」の大阪公演、そして「レ・ミゼラブル」帝劇公演、「SHE LOVES ME」などが控えていて…
だけど、今この瞬間は役として生きず普通の22歳として生きているから、その舞台上での感覚を何だか不思議に、そして改めて大きな事だと感じます。
そして、そんな風に待つ作品、居られる場所があるって、幸せな事です。
キャスティングして頂けて、通えるお稽古場や作品がある事は、今の私にとって「そこで生きていていいよ」と、存在する事を許されているような気がします。
もちろん、それだけで終わりではありません。
絶えず自分を磨き、本当に非力な今の私だからこそ、人一倍色々な面、技術的にも進歩しなくては。
劇場に足を運んで下さったお客様に、楽しい時間と、そのストーリーの世界にタイムスリップする感覚を差し上げたいからです。
サヤにとって、舞台という場所はどこの劇場でも「聖地」であり「戦場」です。
この一見、相反する感覚を、いつか懐かしく、愛おしく思って、力を抜いて歌い出せる日は来るでしょうか。
恋人の笑顔を愛しく想う事くらい当たり前に、柔らかな気持ちで生きられるでしょうか。
その答えはきっと、長い時が経ってから解るのかもしれません。
もしくは解らないからこそ、続けていけるのかもしれない。
今はそれさえも解りませんね。
未来は見えません。
怯える事は、目を閉じればすぐに出来る。
だからこそ、いま何が出来て、どう生きていけるのか。
もう少し時間をかけて、勇気を持ちたいのです。
さやっ。