遅ればせながら、昨晩「余命1ヶ月の花嫁」を一気に読みました。
読みながら何度も何度も泣きました。
実際の事だから、簡単に「心が動いた」「考えさせられた」と言ってもいけない気がしますが、私とほぼ同じくらいの年齢の長島千恵さん、とても辛い「がん」と戦いながらも、いつも周りを気遣い、笑顔を忘れなかったそうです。
いつも家族やご友人、恋人の温かさに囲まれ、千恵さんは本の中で何度も「感謝です」と繰り返していました。
もし自分だったらそんなに強くいられるでしょうか。
千恵さんが綴った文に「明日が来ることは奇跡です」とありました。
本当にその通りだと思います。
人は目の前の辛い事、逃げ出したい事に直面した時、「明日なんか来なければいいのに」と思ってしまう事もあると思います。
でも実は、そうして戦える事自体が生きている証であり、明けない夜はないようでいて「目覚められなかったらどうしよう」という恐怖と戦っている患者さんが今夜もいらっしゃるのです。
朝は必ずしも訪れてくれるものじゃない。
ただ当たり前に目覚め、毎日を暮らす、大切な、大すきな人たちと過ごす…
千恵さんも、ショッピングや美味しいものを食べるのがすき、という私たちと同じような女のコでした。
誰にでもすきなもの・大切な瞬間はあるはず。
その全て、選べる事、体験出来る事は奇跡で、とても特別な事だと本当に思いました。
皆さんは普段、家族や友人や恋人、大切な人たちに「愛してるよ」「どうもありがとう」を伝えますか?
私はこの本を読ませて頂いてすぐに、みんなに伝えたくなりました。
確かに言葉の問題だけではない、そうだけれど、自分の声で自分の想いを伝えられる事。
これも贅沢で奇跡です。
千恵さんも訴えかけられていたように、私ももう一度、毎日を尊く思い直して、周りの人に感謝して、自分の今やるべき事を頑張っていこうと思います。
誰にも先の事なんて分からないから、与えられた今に心から幸せを感じ、今日という奇跡を一生懸命に生きる。
それだけだと思います。
千恵さん、同じ女性として尊敬します。
大切な事を沢山教えて下さって、ありがとうございました。
さやっ。