あなたがくれた最後の賭け
私はその手を取らなかった
だって欲しかったのは
チャンスじゃなかった
可能性じゃなく可能
「ここに居る」と
ただそれだけで
治ったと思う
また紡げたと思う
未熟にも程がある
まるで欲しがる子供
(私の全てなんて もう、もう要らない)
でもそれは答えじゃない
所詮本気でもない
自分から裏切ること
伝え過ぎた(ごめんね)に
すでに効力なんてなく
優しい嘘にさえ気付けなかった
だから
ありがとうも言えなかった
さよならからも逃げてる
「間に合うのに、何で」
その通りね
いつまでも
逢いたくて
謝りたくて
逢いたくて
たまらない
だから
今日も明日も、絶対に
つながろうとなんてしない
あの道は通らない
それだけがただひとつ
償えること
そうして痛みを
抱き締めたら
「｀間に合わない´なんてない」と
うたえるの
さやっ。