ちゃくとーばん。
ちなみにこれは「夢のひと」のもの。
劇場入りしたら、自分の名前の札をくりっとひっくり返します。
「いますよ」の意。
つまり出るときには、もう一度ひっくり返し、「いませんよ」にする訳です。
どこの劇場に行っても、どんな作品・座組に参加しても出逢います。
舞台に立たせてもらうようになった今、もう習慣になってきていますが、実はこれ、元々すごく憧れていたものでした。
真央さんの舞台を観に行って、ごはんをご一緒する為に劇場を一緒に出る時、真央さんがこれをくりっとやるのを、いつも見ていました。
これを触れるのは、そしてここに自分の名前があるのはきっと本当に特別な事で、ごく一部の人間しか出来ない事なんだ、と思っていました。
少し大げさだけれど、
「ここに居てください」「ここに居ていいんですよ」
「明日も生きて、居てください」
例えばそんな風に、存在を許されてる気がした。
公演中は毎日くりっとやりながら、サヤには今でもそんな想いがあります。
きっと何回繰り返しても、消えない気持ちなんだろうなぁ。
さやっ。
