以前投稿した




の続編です。


























小林side







理佐「今日も一日おつかれ」



小林「おつかれさまです」



理佐「け、い、ご!」



小林「…おつかれさま」



理佐「うん」










その日の放課後も、先生に言われた通り、私は生徒指導室にいた。




昨日と同じ席に座って先生と向かい合う。










理佐「ねぇ」



小林「はい」



理佐「違うでしょ?」



小林「…タメ口慣れない」



理佐「約束したでしょ」



小林「先生が勝手にしたんじゃん」



理佐「その感じでいいんだよ、友達と話すみたいな感じでさ」



小林「うーん」



理佐「あと名前で呼んでって。今は先生として由依に向き合ってる訳じゃないんだから」



小林「…りさ」



理佐「ふふっ、なに?」



小林「…呼んでって言うから呼んだだけ」



理佐「素直でかわいいね」










少し大きな手で頭を撫でられる。




名前を呼んだだけなのに、嬉しかったのかすごくニコニコしている。




普段からニコニコしてるけど、こんなに嬉しそうな顔は見たことがなくて、胸がドキドキと音をたてて苦しくなる。










理佐「今日はね、由依のこと知りたい」



小林「別に大した人間じゃないから…」



理佐「そんなことない、私が知ってる範囲でも由依は十分素敵。でも普段の由依をそんなに知らないから」



小林「うーん…」



理佐「由依も私にいろいろ聞いていいから。ね、だめ?」










好きな人にそんなかわいい顔をされてだめと言える人間はいないだろう。




私の方が年下なのに、子供のようにお願いする先生の姿を愛しく思う。










小林「…わかった、いいよ」



理佐「よし、じゃあまず誕生日は?」



小林「え、そういうこと?」



理佐「次の誕生日はちゃんとお祝いしたいじゃん、いつ?」



小林「10月23日」



理佐「秋生まれか。ちなみに私は7月27日、覚えといてね」



小林「夏生まれだから海好きなの?」



理佐「ん?」



小林「前に授業の時、海好きで毎年行ってるって…」



理佐「よく覚えてるね、あんな雑談」










先生にとっては雑談でも、私にとっては先生のことを知る大事な機会のひとつだった。




どんな話題でも、先生がどんな人なのかを知りたくて耳を研ぎ澄まして聞いていた。




海が好きと聞いて似合いそうだな、と思った記憶まである。










理佐「じゃあ次。うーん、私のことを好きになったのはいつ?」



小林「えっ」



理佐「いつから?」



小林「…入学式」



理佐「入学式なの?2年近く前じゃん」



小林「うん」



理佐「ああいう行事は早く終われって祈って、聞いてなさそうなタイプだと思ってた」



小林「いや、それはそうなんだけど…」



理佐「由依が入学するとき、私案内とかなんかやってたっけ?」



小林「やってない」



理佐「え、じゃあ私が覚えてないだけで話したとか?」



小林「そうじゃない。暇すぎて、適当に先生たちの印象決めつけて遊んでた」



理佐「なにその遊び(笑)」



小林「それで、せん……理佐を見つけて」



理佐「うん、偉い」



小林「…好きになった」


























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