先日、公証人の事務所に行ってきました
オランダでは、
結婚式をする前に公証人のところに行って、
将来もし離婚した場合やどちらかが先に死んだ場合の財産分与等々、
日本では大抵それが起こってから揉めるようなことを、
あらかじめ結婚前に本人同士で取り決めて契約を結ぶんです。
合理的すぎて嫌んなるわ。
ま、別に義務ではないので、
実際これをやってるカップルって全体の30%〜40%程度らしいんですけどね。
ディレクター談なので実際の割合は謎。
うちは家が彼名義なので、このままじゃもし離婚した時に私が圧倒的不利になると思った彼がこれをやる気満々だったし、
私自身も小さい頃から周りに離婚家庭が多くわりと悲劇ばっかり見てきたので、
ほなやろかってノリで実行することになりました。
で、実際に公証人のところに行くまでの間に何回か彼と事前に話し合ったんですけども、
具体的に何をどう話を詰めればええのかわからず…
とりあえず、
別れた場合のこと考えてみよかって話をはじめれば、
「例えばSayakaが他に好きな男ができて出ていくって言い出したとするやん」とか、
「例えばSayakaがもうオランダを嫌いになって、突然子供を連れて日本に帰るからバイバイって言い出したとするやん」
とかそういう、基本私が彼を裏切る観点から物語が繰り広げられていて
「まって、なんで私が裏切る前提なん?あんたかて裏切る可能性あるやろう」って言ったら、
彼「僕がそんなことするわけないやんか」
私「そんなんわからんやん。もし裏切ったりしたら、子供連れてすぐ出ていくから養育費の取り決めはちゃんとしとこうね。」
彼「だから、そんなこと起こらないって」
ってなって、
結局お互い涙ぐみながら話を進めることになったり…
ラチがあかないので、
話題を変えて、
お互いの片方が先に死んだ場合の話を詰め始めると、
「先死んだらだめだよ…」
って、これまたお互い涙ぐみながら話を進めることになったり…
マジで何も話が進みませんでした笑
合理的なオランダ人だからこういう話も割り切ってパッパと決めていけるんかと思っていたら、
意外とこういう話、嫌いなようで
ちなみにオランダ人同僚達にこの話をしたら、みんな「あーわかるわぁ…詰めとかないといけない話だけどね、こんなの好きな人なんていないよね」って言うてて、
あぁ合理的でサッパリしてると思ってたオランダ人達も、日本人の感覚と案外何も変わらんのやと、ちょっと安心した出来事でありました。
でも、
先日実際に公証人の賢そうなおっちゃんも交えて3人で実際に話し合った内容は、
もし将来片方が死んだら、家などの財産はどうするか?
という話と、
もし将来離婚したら、家など今持っている2人の財産はどうするか?
というシンプルな2点だけだったんですけどね。
今、住んでいる家の名義は彼一人になってるんですけれども、どうやら離婚する時はそのこと自体はあんまり影響はしないそうで。
だから、離婚した時に家の価値のどれぐらいの割合の金額をそれぞれの持ち分とするのかとかをわりと詳細に決めていきました。
正式な契約はもう少し後で契約書のドラフトができあがってから。
なんかこうやって考えてみたら、結婚てほんまに契約行為ですね
書面は全てオランダ語なので、完全に公平を期するためにその場には日本語の翻訳人も必ずつけないといけないそうです。ちなみに英語の翻訳人であっても料金はほぼ同じらしい。
日本語の翻訳人の方って、日本人かな〜
どんな方かな〜
こんなに難しいオランダ語の法律用語まで理解してるなんて、本当に尊敬ですよ。
しかしながら、結婚式を挙げる前にやらなあかんこと、なんやほんまいっぱいありますなぁ
次はようやく日本で書類取り寄せたり、そういう事務関係の手続きをたくさんやらないといけません。
早くホリデーにならんかな〜
こんなに美味しい野菜やとは思ってなかったぞ…!