2024年2月25日(日)


「地図に載っている、その霊園に印をしてみろ。
おやっさん(父)は、そこにいる。

ただ、納骨堂の中か、事務所かという
場所の違いだけだ。

住所もそこだ。

事務所のロッカーの中なんて、冷暖房付きだろ。
暗くて狭い納骨堂に比べれば最高じゃないか。
なかなか探しても、そんな高待遇なトコないんじゃないか。」

ま、それもそうかなぁ・・と妙に納得。

おやっさんは心の中にいるとか、言い出さなかっただけマシだし。


後で、知った事だけれど、
父の遺骨は、たまたま高待遇(?)だっただけで、

中には、納骨なんてされずに、裏の物置きと擁壁の間に投げ捨てられたものもあったらしい。

刑事さんが、憤っていた理由はそれか。

父の遺骨が入っていたロッカーも、ロッカーというか正確にいうと書棚。
よく会社の事務所にある、上段が透明ガラスでファイル収納、下段は見えなくなっているタイプ。

事務所といっても、その書棚の前にテーブルが2つ程度あるだけ。
つまり、遺骨が入っている書棚を背に、営業トークが繰り広げられたということ。

営業する側の人達は、この事実を知っていたのでしょうかね。

刑事さんに、
「お母さまに営業された従業員は、この中にいますか?」と見せられた1冊のファイル。

この霊園、出来てからまだ10数年程度のはず。
なのに、見せられたファイルは1冊。

1人1枚で顔写真が入っているのかと思ったら、驚くこと勿れ、見開きで50〜60人?

しかも、めくってもめくっても人・人・人。
一体、年間で何人の人が辞めたのだろうか。

結局、誰かは分からなかった。


刑事さんとは、翌週会う事になった。
次は、裁判の時に読み上げる供述調書の作成。

続く