「中美展」を終えて書いてみたかったのですが
入選と選外作品のことです。

何作品か応募すると全てが入選するわけでもなく
日展では100号作品を三枚も応募して
一枚だけ入選したという話も聞いています。

一枚だけだと実力や画風が定かではないので
そういう意味合いはあると思います。

   

  「静寂の中で」F10 油彩画部分

どうして選外になったのかと
何年か前に講評会で聞かれていた方がいます。
大きさや色合いを揃える
季節感などをシリーズ化する
そのような答えだったかと思います。

公募展の主催によって様々な方向性もあるわけですが
選出する方の好みやその場の事情もあったりするので
難しいところです。

高校時代に美術部顧問の先生が市の展覧会の役職にあったので
選出のお手伝いに行ったりしていました。

始めに沢山の作品を左右に分ける作業です。
ほんの一瞬で入選へと決まります。
正直最初は驚いたのですがその後は時間をかけて選別していました。


今回私の応募作品は形も同じで色合いもほぼ同じでした。
揃ってはいたのですがF10は小作品ですし、メリハリはなかったと思います。


雰囲気は人物画とファンタジー的に少し変えていたので
ファンタジー的な方がいいのかと選んだ理由を聞いてみました。


しかしどなたからも明確な答えは出なくて
講評会では「こちらも良かったね。」
「会には気を使わずに(好きに)描いていいよ」
とも言っていただきました。

画像を観ていただいたので原画の温度がなかったのかもしれません。

先日観ていたドラマストリームでは
「絵は言葉のないラブレター」だと言っていました。
(「階段下のゴッホ」より)


一枚の作品で一瞬で誰かに伝えることの出来る作品であること。
公募展と販売作品では違う部分もあるのですが
そういう作品を目指して行きたいな思いました。

 

作品は来年夏の展示に向けて加筆の予定もあります。

 

 

  

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