今日は8月15日、終戦記念日でしたね。
ちょっと真面目な話。
私達子育て世代は戦争を知らない世代です。
おそらくこども達のひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんがギリギリ戦争を経験した世代。
どんどん戦争が教科書で学ぶ歴史の1つと化していく中、私達親はこどもに戦争について「いつから・何を・どう」教えていけば良いのでしょうか。
幼稚園から?
それとも小学校?
家庭で? 学校で?
何を教える?
どう教える?
私にも正解はわかりません。
でも親として、戦争を「○○の乱」とか「○○の戦い」のような歴史上の出来事とは違う、もっと現実的なものだということは教えていかなければならないのではないかと思っています。
平和に暮らしている今この時も、世界のどこかでは戦禍に怯えて暮らしている同じ年のお友達もいることも。。。
しかし娘はまだ2歳。
死の概念すら理解していない幼児に戦争を理解するのは無理ですし、まだ教える必要もないと思っています。
ではいつから教えればよいのでしょうか?
私がまだ小学校低学年だった頃、こんなことがありました。
お盆休み、祖父母の家で1人お留守番していた私。(何故留守番していたかは忘れました)
面白いテレビもやっていなくて、たまたま戦争を描いたアニメがやっていたので観ていたんです。おそらく終戦記念日の特別番組だったのでしょうね。
どんな内容のアニメだったかは全く覚えていないのですが、とても恐ろしさを感じて、「これからまた戦争が起きたらどうしよう」と強く不安な気持ちになったことははっきり覚えています。
そしてそれから…
それから数日経っても、その時観たアニメのことが頭から離れず、
茜色の空に戦闘機が何機も飛んでいるシーンが毎日夢に出てくるようになってしまったんです
寝る度に怖くて、母と祖母に相談しました。
そして祖母から
「その夢の絵を描きなさい。おばあちゃん燃やしてあげるから。そうしたら治るから!」
とのアドバイス。
画用紙にクレヨンで絵を描き、祖母宅に送りました。
それからピタっとその怖い夢を見ることは無くなりました。
でも今でもはっきり覚えているくらい、その時観た戦争の映像のインパクトが強かったんです。
何を言いたかったかというと…
教育に関しては、早過ぎるということはない…と思っていますが、
戦争に関しては、知るのが早過ぎてはいけないのではないか?と思うのです。
戦争のさなかにいるこども達は早かろうが遅かろうが戦争の惨劇を知らざるを得ません。
でも、平和な世に生きるこども達は違います。
人が人を殺すということ、
食べる物にすらありつけない時がある現実、
ある日突然家族と離れ離れになるという現実…
そんな悲惨な現実がこの世にはおこりうるということを知ると、それが心への大きな衝撃となり、一生心のどこかに残るくらいの恐怖心になることがあるのではないでしょうか。
戦争について教える意義は、ただ戦争が怖いものだと認識させることではありません。
戦争は二度と起こしてはならないものなのだと自分の考えとして強く抱いてもらうためだと思っています。
故に、まだ平和への想いよりも先に、ただただ恐怖心が勝ってしまう年齢では戦争について教えるのは早過ぎるのではないでしょうか?
私は娘が過去の悲惨な戦争の事実を知って、それについて自分で考え、確かな平和への想いを持ってくれそうな時が来たらその時、一緒に戦争についてのお勉強をしたいと思います。
戦争の恐ろしさを後世まで伝えていこうという言葉が飛び交うこの終戦記念日に、このようなことを言うのは少々はばかられますが、
こどもの親になってみて、今までとは違う目線で戦争について考えてみた今日の終戦記念日でした。
まだ悲惨な歴史も世の中の苦しみや不幸も知らない娘。
今日も無邪気に親戚一同に囲まれて楽しく過ごしました
この笑顔がずっと続いてくれますように…
ママは戦争のテレビを見てから寝ます。