20時半過ぎ
母が様子を見に来てくれた。
「旦那くんから連絡あった?長女はじぃじとねんねしてるよ。」

…長女のことをすっかり忘れてた。びっくり

私じゃないと寝られない子がじぃじと大人しく寝んねしてるなんて。
なんか感じとってたのかな。
ごめんよ、長女。ぐすん
ちょっと冷静になった。

私「ねぇお母さん、病気について調べた?」

母「調べてない、まだわからへんやん。旦那くんの説明待とうや。」

私「この病気の原因知ってる?」

母「誰のせいでもない。今そんなこと考えてる場合でもないやろ。チーズケーキ買ってきたから食べや」

調べてるやん。

…自分が子供を持っても母の言葉と存在はほんとに落ち着く。

産院の面会時間は21時半まで。
旦那は搬送先で説明聞いてこっちに来るって言ってたけど21時すぎても連絡なし。

…状況良くないのかな?
…私になんて説明するのか悩んでる?

21時15分
旦那到着。
手になにやら書類たくさん。

私も母も聞きたいことだらけ。
旦那が持ってた書類を机に置いたのを母がスッと取った。
旦那がまずいな。って顔した。

母「病名は?」
私「開放型の二分脊椎?」
旦那「やっぱり調べてたな。そう。」

調べてたけどズーンときた。
間違いではないのね。

旦那からの説明
⚪︎命に別状はない
⚪︎開放型だが、出産まで発見されなかったので軽度でしょう。
⚪︎見た感じ水頭症は発症していなさそう。
⚪︎明日MRIとってから手術
⚪︎この病気は手術したから治るもんじゃない、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、たくさんのチーム医療が一生涯必要になる

最後の説明が私には1番キツかった。
手術して治らない。
一生付き合っていく何かしらの障害。

旦那
「なんにしても明日MRIとらないとわからないし、術後に小児脳神経の先生から説明してくれるって。とりあえず明日にならないと詳しくはわからへん。」

おしりのコブの手術やのに脳神経外科になるんやー。

て人事のように思った。
やっぱり現実感がないな。

「脊髄髄膜瘤」の文字を母がなぜか写メに撮って帰って行った。

旦那と2人きり。

旦那「とりあえず、明日は仕事休んだから手術立ち会ってこっちくるわ。さぁやはゆっくり休み。」

私「…うん。大丈夫?」

旦那「さぁやは?大丈夫?」

私「よーわからん。」

旦那「俺も。」

頭を撫でられ、抱きしめられた時えづくように泣いた。
たぶん旦那も泣いてた。

私の前で旦那も、両親も、できるだけ元気に振る舞うようにしてくれてた。

面会時間がちょっと過ぎてしまった。
旦那が帰って行った。

今日寝れるかな私。