【解説】
住野よるの小説を映画化。膵臓(すいぞう)の病を患う高校生と同級生の“僕”の交流を、現在と過去の時間軸を交差させて描く。『エイプリルフールズ』などの浜辺美波と『あやしい彼女』などの北村匠海が主演を務め、現在の僕を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。監督は『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔、脚本は『アオハライド』などの吉田智子が担当。

【感想】
まず、全体的に映像が魅せる。
何より浜辺美波ちゃんがいい! 今まで見たどの役よりいい!!←数少ないけど(笑)
僕(北村匠海)も、イメージが合っていて悪くない。
ただ。。。小栗旬くんと北川景子ちゃんも好きなんだけど、別の意味で文句がある。

それは、物語の過去と現在のタイムラグが大きすぎる。遺書のタイムラグって意味でもね。
現在の僕と恭子が年を食い過ぎ(;¬_¬)
原作ではもっともっと近かったし、どちらが正解なのかは私の好みの問題だと思うが。。。
喪失の傷を抱えたまま、あの年月は。。。ちょっと長すぎないかい?

遺書をああいった形にしたのはいかがなもんか?
原作では「共病文庫」を読んだ時が最大級の感動で山場で慟哭だった。
劇場版ではそれが分散されてしまった。

ああ。。。そうか。。。長過ぎたんだ。。。
文章で読んでいるのと、映像で見せるのとではやり方が違うって事かな?
。。。って事は、これはこれで正解なのかもしれない。
でも、原作を読んでいる者には、「そうじゃない」ってどうしても思えてしまう。

桜良の家で僕が慟哭する場面は、「共病文庫」だけを読んでじゃ弱いんだよね。
やっぱさ、その先を読んでからでないと。(原作を知らないと意味不明)
恭子の怒りと嘆きと叫びと、それも描けていない。
分散しちゃったからだよ。。。(;¬_¬)

あと、桜良が事件に遭う前に、僕のメールの一文を読んでたのかどうかってのを無視している。
アレってけっこう重要なファクターじゃなかったのかな?
桜良の言葉は届いているのに、僕の言葉が届いたのかどうなのか分からない。


結論としては。。。映画として見るべき所は多々有れど、
「海街diary」的な事をやっちゃってる感がちょっと有ったかな?