空に漂う
月舟の揺り篭で
微睡み夢を紡いでる

貴方が
手を伸ばしてくれるなら
それだけで
幸せになれる

宙を切ったように見えた
その手が
月の縁に掛かっているかも

できるならどうか
私のもとへ運んだ足の
その跡を消さないで

かける言葉は
見つからなくても

目覚めた私の目に映る
地に捺されたその跡は
それだけで
心ぬくめてくれるのに