少し寒い朝

その分だけ
少し熱い湯を張る

身体を沈めると
深く息を吐く

曇り硝子を透かして
青空が映る

水面にも
同じ窓が写る

ちょうど膝のあたりに

そこに向けて
雫を落とす

同心円に広がる波紋が
粉々に砕いて
その向こうにある
空を写しはしないかと

窓を開け放ち
四角く切り取った空を
掌の中に収めたい衝動と戦う
休日の朝