黙ったままの私に先生は
「組織診できるか、確認してみようか?
場所が悪いから、担当の先生が
どう答えるか分かんないけど。」
と提案してくれたが、
もう痛みのある検査は受けたくなかった。
「このシコリはガンなのか?」
結局1月に見つけたシコリは
どちらかわからずじまいだけど、
新たに見つかったシコリはガンだと
判明したので手術は避けられない。
とりあえず、術前検査を受けることにした。
血液検査とCT検査は今日、
RIとMRIは11月18日。
検査結果が11月22日にわかるので
その日に診察をいれ、手術方法も
決めることにした。
「手術はどうする?
年内したいのだったら予約入れとく?」
手術も最短で12月21日に予約を
入れて貰った。
「今日はまず採血してCTするから。
隣の処置室に行って採血してください。」
「ハイ。ありがとうございます。」
診察室を出て処置室へ行った。
中では看護師さんが採血の準備をしていた。
私は注射や採血は割と平気だ。
針がささる瞬間を見ることも出来た。
が、今は採血されるのが怖かった。
針を見るのも嫌だった。
椅子に座って、袖をまくり上げる。
看護師さんがアルコールで腕を消毒
する。ひやっとする感覚も嫌だ。
ガンでないのを証明する為なら、
どんな痛みでも我慢する。
でも私ガンだもん。もう痛いのは嫌だ。
ガンもいやだ~~~~。
そんなことを考えていると
「は~い。チクッとしますよ。」
ブスーっと針が刺さった。
「痛い!」
本当に痛かった。
言葉が口から出るのと同時に
涙があふれてきた。
ガンだったショック、
告知前にガンと判ってしまった
ことへの怒り、
ガンでないかもしれないのに全摘と
言われたことへの憤り、
そんな負の感情が溢れ出し涙が
止まらなくなった。
なんで、なんで、なんで?
なんで私ガンになったの。
採血終了後
CT検査の時間を確認すると
2時間半後にスタートとの事。
一旦自宅に帰ることにした。
処置室を出て待合室を抜ける。
病院を出ても涙が止まらない。
泣いていることを恥ずかしいと思う
気持ちはあるが、
どうにも涙は止まらない。
病院からの帰り道がいつもより長く感じた。
次回「会社と母へ報告」へ続く。