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叔母が倒れたことで
高齢者夫婦について考えてみました。

ブログ用の文章でないので
読みにくいかもしれません。


以下…↓




83歳の叔母が倒れた。

結婚55年。同じ年の夫がいる。
よく夫婦は空気のようなものだと言うが、空気も度を越して無関心になってくるらしい。
叔母は2年前から伏せがちになり、家事もしなくなった。
叔父がご飯を炊いてお惣菜を買ってくる。叔母は起きたいときに起き、食べたいときに好きなものだけを食べる。時々、近くの医院に行ったり、美容院に行ったりしていたようだが、毎回ちゃんと帰ってこれるだろうか?というような具合だったそう。
叔父も83歳。今まで家事一切を叔母任せにしてきたこともあり、自分のことを全部自分でしなければならなくなったことだけでも、大変なことだったと思う。
叔父に言わせれば、「ばあさんはボケてしまったのだろう」と思っていたらしい。
よくあることだが、家族から見たら軽度の認知症でも今までと違ってしまったことで、“ボケた”と感じるものだ。叔母の場合も、私が見たところ、ボケの始まりくらいなもの。もしかしたら、体の病気から来る一時的なものではないかと思われた。
倒れたのは、病院の帰り道。誰がが倒れているのを発見し、警察に通報され、警察の方が送り届けてくれたらしい。一晩様子を見たが、立ち上がれないし、トイレにも行けない。
困って息子に連絡し、息子も困って市に相談したら、ケアマネさんがすぐに入れる施設を紹介してくれ、入所となった。
しかし、なぜ救急車を呼ばなかったのだろう?
そこが一番の疑問だ。想像するに、叔父の年齢による判断力の低下。そして、無関心。叔父は叔母の通院理由を知らない。付き添いもしないので医師から説明を受ける機会もなかった。そして、ボケだという先入観。
夫婦仲は良いほうだ。というか、喧嘩をしたことはほとんどないだろう。
救急車を呼ばなかったのは、人の世話になることをよしとしない年代のせいもあるかもしれない。
私が、叔母が倒れたことを知ったのは、たまたま墓参りに行って、たまたま叔母のことが気になり、たまたま電話したことからだった。
電話すると叔父が出て、
「ばあさんが倒れた。今は施設に入っている」という。
電話では拉致があかないので、とりあえず叔父の家に行き、話を聞くことにした。そして、施設に入っている叔母に会いに行った。
叔母は私の顔はわかるものの、視点が合わない。ご飯も介助で食べているという。
施設長に話を聞くと、
「昨日、ご家族の方にも病院に行った方がいいとお話したのですが…」
と心配してくださっている。
昨日というのは日曜日ということもあって、病院に連れていくのは難しかったかもしれない。
一旦、叔父の家に帰り、どうしたものか、と話していたら、病院を探してほしいと言う。
小さな町だから、そんなにたくさん病院があるわけでもないが、何もかも叔母まかせだった叔父は、どこの病院にどうやって連れて連れて行ったらよいのか、考えられない状態だったようだ。
こういっちゃなんだが、地域にはあまり良い病院がない。この中でどこに連れて行くか。この年齢だから、ちゃんと診てもらえずにお見取りになってしまう可能性もある。東京のように大きな病院を選り取りみどりではない。
この中でも一番大きな病院に当たってみることにした。腰痛の訴えがあるのでまずは整形外科。ところが予約は2週間後だという。まともに当たっても受診できそうにない。だったら、まずは叔母の様子を話して内科に診てもらうのはどうか、とダメ元で電話してみた。看護師の方と話して、そのような状況ならすぐに受診できる可能性があるという返事をいただいた。とりあえず、かかりつけ医の紹介状をもらってくれ、という。
もう5時過ぎなので、ギリギリ電話が通じるかどうか。
かかりつけ医院に電話すると、明日の朝、診察前に来てくれということだった。
私は一旦家に帰り、翌朝6時に家を出た。
かかりつけ医と話をしたら、以前から貧血があったことがわかった。鉄欠乏性の貧血ではなく、ビタミンB12欠乏型の、昔は悪性貧血と呼ばれた貧血の疑い。
萎縮性胃炎のためVB12が吸収できずに血液が作れなくなって起こる貧血だそう。昔は原因がわからなかったために亡くなってしまう人が多かったので、悪性貧血と呼ばれていた。叔母は毎週受けないといけない注射をサボっていたために貧血が進行してしまったと思われる。
そして、評判は芳しくないが、いや芳しくないがために?、絶対に受診できる二次救急の病院を紹介され、その日の午後、叔母を連れ、やっと受診に至った。
診断は、肺炎と圧迫骨折。やはり、倒れたときに骨折していたらしい。寒い中、どれくらい外にいたのかわからないが、外に長時間いたために肺炎も起こしていたと思われる。
一番わかりにくいのは、高齢者は熱を出さないことがあること。熱があれば、即救急車を呼んだことと思う。 
そして、貧血がかなり進んでいた。Hb7.5。7を切ったら輸血も検討しなければいけない値だと考えると危なかった。
高齢者になると、よく夫婦二人で病院に来ているのを見かける。私は、“病院くらいひとりで来れないものかね?”と、待合室の椅子が埋まってしまう様子にちょっとイライラしたことがあったが、高齢者は二人でひとりなんだ!とやっと気づいた。夫婦で補い合いながら、やっと判断する。それで足りなければ、家族諸々が登場することになる。
これが高齢者夫婦の生活実態なのだ。
私も、謎の熱が2週間続き、立ってもいられな状態のとき、病院に行くことさえもしんどい、待合室で待てないだろう、病院へは行けない。しかし、救急車を呼ぶほどでもない、と考えあぐねて放置してしまったことがあった。結果、あまりに動けなかったので、左半身に拘縮が起きて、半年リハビリに通うという大変な目にあった。
やはり、タクシーでも何でも使ってすぐに病院に行った方がいい。特に高齢者になって判断力が鈍ったら、迷わずすぐに病院に行く。その後のことは医師や病院の人が考えてくれる。まして、独居ならなおさら。
今回のことで、80過ぎたらずいぶんと不自由になる、と学んだ。そして、夫婦が空気になりすぎると、無関心になるということも。