好きだった彼とお別れをした。
昨日の1時頃、ふと目が覚めて携帯を見ると彼からLINEが入っていた。
「あなたを頼ってもいいですか」と。
初めて頼られたことに喜びを感じ、彼と話をした。
初めは彼の話だったのに、何故か気づいたら私の話になっていた。
そして放たれた言葉が、落ち着いたら私をブロックしようと思ってるって。
それを私のよく知ってる友達に話したと言っていた。
それを聞いて心臓の音が早くなるのを感じた。
そして、これが最後になるかもしれないと瞬時に悟った。
彼は、ブロックしようとはしてるものの私の事が心配で離れられないみたいだ。
そして、私にとって彼はどの位置にいるのかと聞かれた。
彼は、私を都合のいい女だと言った。
私もそうかもしれないと思った。
好きだ好きだとは言っていたものの、自分が辛い時に頼って縋って、こんなの都合のいい男と変わらない。
だから、私もあなたを都合のいい男だと思っていると伝えた。
彼は俺はそれでもいいんだけど……と濁らせた。
段々、彼の言いたいことがわかってきた。
きっと彼は、私から解放されたいんだろう。
私の事を心配して、自分が辛くなるのが嫌なんだろう。
だから私は告げた。
私は頼る人は君じゃなくても他にも沢山いる。
君が心配することじゃない。
私は君をもう追うことはないし、君が特別になる事もない。
本当は好きだって、離れて行かないでって、そばにいてって言いたかった。
けどそれは彼を傷つけるって、優しい彼はそれを言ってしまえば受け入れるだろうってわかってたから。
だから、その気持ちを抑えて、嘘を並べた。
彼はそれに安堵し、これが最後だからと告げた。
だから、私は彼と連絡した後、彼との繋がりを全て断ち切った。
そして今日、その友達からLINEが来た。
あやつから聞いたよ、LINEの件。
隠してくれてありがとうと言ったら、優しい文に溢れてたよって言われた。
えっ、どういうこと?
スクショ送ってと頼み、送られてきたその文には優しさだけが詰められていた。
「あいつは人の事になると強情になるから、上手くサポートしてあげて欲しい。あいつが間違った道に行かないように支えてやって欲しい」
それを見て泣き崩れてた。
私に言ったことは嘘で、彼が私に放った言葉は全て優しさだったのだと気づいた。
私が彼から離れられるように放った言葉なのだと。
なんて、辛いのだろう。
彼が優しいということは私が1番よく知っていたはずなのに。
彼が、優しくて、周りを放っておけない人だと言うことは私が1番よく知ってたはずなのに。
後悔と未練だけが残った。
最後の最後まで、あなたはずるくて優しい人でした。
こんな私のそばにいてくれてありがとう。
私の心を支えてくれてありがとう。
あなたが前を向いて歩くことを、あなたの幸せを心から願っております。
さよなら。