カレに会いたくて、会いたくて、九州に行くタイミングを見計らっていました。

緊急事態宣言やまん延防止措置が解除されたとしても、オリンピックが始まれば人の往来が増えて感染者が増えるだろうから、九州に行くならオリンピックが始まる前しかないと思っていました。

(この見立ては正しかったと思います。)

そのため、数週間前の東京都の緊急事態宣言が解除されたタイミングで、思い切って九州に行ってきました。

もちろん、空港でPCR検査を受け、陰性であることを確認してから飛行機に乗っています。



ですが、カレの体調が思わしくなく、その時はカレに会えませんでした。

私は現地の友人達に会って回り、カレへのお土産はカレの家に送りつけただけ…。

現地の友人達が色々と連れ回してくれたので、楽しい旅行ではありましたが、目的は果たせませんでした。

会えなかったことがとても悲しくて、帰りの飛行機の中で泣きそうになりました。





ところが、帰りの飛行機が空港に着き、スマホの電源を入れると、1通のメールが届いていました。

先月、ダメ元で応募したところの書類選考の合格通知でした。

カレの地元で就職できないものかと、応募してみていたものです。

書類選考に通ったので、面接を受けることになります。

しかも、このご時世なので、面接はオンラインでやるのかと思いきや、オフラインでした。




面接の日程を調整する電話がかかってきた時、思わず


「行って良いんですか?!」


と言ってしまいそうになりました。

カレの地元では緊急事態宣言もまん延防止措置も出ておらず、危機感は低いのかもしれません。

すぐに日程が決まり、その電話を受けた1週間後に再び九州に行くことになりました。



カレには、面接の日程が決まってからことの顛末を報告しました。

ずいぶんと難易度が高いところを狙ったものだと驚かれました。

そして、しっかり準備をしなさいとたしなめられてしまいました。

LINEで何度か相談に乗ってもらった後、


「当日、着いてから面接まで3時間弱あるので、その間最後の作戦会議をしてもらえない?」


と聞いてみたところ、すんなりOKをもらうことができました。




書類選考に通過したのは、神様がカレに会わせてくれようとしたからなのかもしれません。