まんまるいお月様
見つめてたら瞳もまんまる
今度月に行くときには
見つめてから行くことにしよう

くるくるくるくる表情かえて
猫みたいにあざやかに
へいの上にでもとびあがって
カーテンがゆれるみたいな愛

手に手をとって月へ逃げよう
欲しい全てを手に入れて
手に手をとって月へ逃げよう
君のことも手放さない

たとえ月の光が届かなくても
嵐が行手をさえぎっても
君となら大丈夫
早く月へ行こう


右手にあの人がいて
左手にあの人がいた
会話が僕との間になくても
あの人たちの会話があれば
聞いてるだけで良かった
そこにはぬくもりがあった

右手のあの人と
左手のあの人が
ふと同時にとまって僕を見る
僕はうれしくて笑って
手をのばして
右手と左手に力を込める

もう

右手のあの人も
左手のあの人も  いない

今あるのは
かすかな
かすかな
右手のぬくもりと
左手のぬくもり

どしゃぶりの雨に無数の星が太陽に照らされてキラメクのを
僕は当然のように見ていたよ
優しい光に包まれそこなった悲しい栄光のアイツといっしょに
孤独の場所で見ていたよ

君が僕を疑うたびに星がシャンデリアにかわった
雨はきっと光なんかになりたくなかったのに
僕があの日2つの気持ちを
単純な上に複雑にもちあわせていたように
そろそろ散ろうか


君の笑顔に無数の鳥が忘れかけてた歌思いだすのを
僕は当然のように見ていたよ
優しい笑顔に死にかけていた悲しい栄光のアイツが一瞬
ほほえんだよ うれしそうに

君が僕を疑うたびに星がシャンデリアにかわった
星はきっといつまでも自然でいるはずだったのに
僕があの日2つの気持ちを
夜空の上の空間に投げすててしまったように
そろそろ去ろうか


僕があの日最期に君に
伝えているはずだった言えなかったセリフのように
そろそろサヨナラ

そろそろ サヨナラだよ