ロジェ・ブートリーのディベルティメント
クラシックでサックスを勉強した人なら知らない人は居ないだろう。
また一楽章は難易度と演奏時間が程よくコンクールの定番曲でもある。
この曲を久しぶりに演奏する機会を頂いた。(高校生ぶり)
最近、フルートやクラリネットを練習しており、クラシックの繊細な作品を改めて肌身をもって感じている。
クラシックのサックスと言ってパッとくる人の方が珍しい上に、サックスが求められる役割とその作品郡のギャップも多い。
たまにサックス奏者が何を目指しているのか自分でもわからなくなる時がある。
ただ他の楽器や価値観に触れ、それを自身でも少し感じられるようになると、改めてサクソフォンの魅力に気づかされる。
サクソフォンには、本当の意味でのサクソフォンらしさがあり、奏法やスタイルなど伝統を継承する一方、「世に求められるサクソフォンらしさ」を見つけて繋げていく事にも大きな使命があるのではないかと考えている。
クラシックサックスの歴史を作ってきた偉人たちもヴァイオリンやクラリネットなど様々な楽器を経験してきた方が多く、サックスの魅力を誰よりもわかっていたのかもしれない。