昨日も朝から京芸でのレッスン。
そして夜は今年度3回目となるレッスンリサイタルでした。
今回は3回生の近藤祐希くん、1回生の谷村駿くんが出演し、ピアニストとして柿本瑞歩さん、杉本京香さんが共演してくれました。
ゲストティーチャーには陣内亜紀子先生をお招きしました。
近藤くんも谷村くんも、そして共演してくれたお二人も、この大変な挑戦に真正面から向き合い、立派な演奏を披露してくれました。
■ 陣内先生からいただいた主なアドバイス
とても優しく温かいコメントの中にも、時に笑いを交えながら的確なご指摘をいただきました。本当にありがとうございました。
《ステージ上での立ち居振る舞い》
・リードをくわえたまま客席を向かない
・楽譜を準備しながらお辞儀をしない(同時に2つのことをしない)
・トークの話す速度を大切に
・何より「一つひとつの動作を落ち着いて!」
・会場の大きさに合わせた音量の調整が必要
・チューニングはスマートに!
普段の練習からピアノを鳴らして合わせる習慣をつける。チューニング中もお客様は待っているという意識を持つ。
・ピアノとのアンサンブルを大切に
妥協せずディスカッションを重ね、二人で一つの音楽を作り上げる姿勢が重要。
どれも本当にその通りで、深く頷きながら拝聴していました。
次に僕が感じたことをいくつか記しておきます。
■ 音量について思うこと
サクソフォンは時に「凶器」になり得る楽器です。
大きな音量が出るため、部屋の大きさによっては不快に感じる人もいます。
聴いている側は音量を調節できません。
僕自身、昔映画館で音量が大きすぎて怒りを覚えたことがありますし、吹奏楽コンクールの審査でも同じことを感じたことがあります。
「大きければ迫力がある」というわけではないのです。
実は僕も藝大1年生の頃、とあるオーディションに合格して渋谷の電力館TEPCOホール(キャパ約100人)で演奏した際、客席にいた先輩に
「部屋の広さを考えて吹けよ~!めっちゃうるさかったよ〜!」
と言われたことを今でもよく覚えています。
■ 押すだけではなく「引く」こと
演奏は「押す」だけでなく「引く」ことも大切。
これは北風と太陽の寓話と同じで、恋愛の駆け引きにも通じると僕は思います(笑)
また、演奏中に失敗してしまったときに首を傾げるのはNG。
たとえ失敗しても、ポーカーフェイスで貫くことも演奏家に求められる大事な要素です。
■ ピアニストは「伴奏者」ではなく共演者
「伴奏者」という呼び方は、僕はあまり好きではありません。
サクソフォンとピアノのデュオでは、ピアノの負担や難易度は非常に高く、音楽的な割合も大きい。
時にはピアニストの方が上といえる場面もあります。
だからこそ、二人は対等な“共演者”。
僕はピアニストを「伴奏者」とは呼びません。
■ 音に“五感”を
二人ともとても良い音を持っています。
ただ、良い音だけが続くと少し単調になってしまうこともあります。
音には色、明るさ、温度、肌触り、匂い、味……
五感の要素がすべて表現できるはずです。
もっと全身で感じながら演奏してほしいし、自分もそうありたいと思っています。
日頃からいろいろなものを見て、聞いて、触れて、味わって、感性を磨いていきたいですね。
出演者の皆さん、本当にお疲れさまでした。
気迫のこもった素晴らしい演奏をありがとうございました。
次回のレッスンリサイタルは 12/9(火)。
今年度最後となる今回は、
- 4回生:笹尾雅鷹くん
- 4回生:中山祐哉くん
- 1回生:月守慶くん
の三名が出演します。
ゲストティーチャーには 田端直美先生 をお招きします。
ぜひ応援にいらしてください!