新型コロナウィルスの影響がいよいよ国内に出始めた2月末の2月28日

名古屋芸術大学では、昨年度より設置されたウインドアカデミーコースの第1回定期演奏会が行われた。

Facebookでは書いたことなので内容が重複しますが、

ブログでも紹介させてください。

 

当初、「新コロナの影響で2月29日以降の大学の全ての公演を中止する」という大学の方針に従い、本年度名芸の最後の演奏会として通常の演奏会として開催する予定だった。

刻一刻と状況が変わる中、

演奏会前日の27日、政府より3月2日から春休みまで全国の学校に臨時休校の要請が出された。

それを受け、最終的には無観客ライブ配信という形で実施することになった。

 

26日の時点でウインドアカデミーの専攻生(初年度のため1年のみ13名)で話し合いが行われ、ライブ配信の可能性も視野に入れていたので、決まってからの彼らの動きは迅速だった。

各自が自分の出来る事をみつけて配信本番の時間まで見事な働きを見せてくれた。

お客さんを動員出来ないということは残念なことではあったが、その事実が原動力となり、各自が自身の役割を見つけ、まるでアクシデントを楽しんでいるかのように能動的に動いてくれた。

とりわけライブ配信を主に担当してくれた学生たちは、自分たちのスキルを活かして短時間で研究の上、素晴らしい環境を創り出してくれた。

このような緊急事態に対応して今までにない形で演奏会をやり終えた充実感は、学生にとってとても大きな実りとなり、結果様々な学びを得られた機会となった。

そもそもコースの特性上、演奏会開催自体が目的ではなく演奏会を開催するまでのプロセスが重要で、その中からそれぞれの学びが生まれる。

図らずもこの様なアクシデントから得た学びは、強いインパクトをもって頭に刻まれる。

学生らにとっても新たな可能性を感じることのできた忘れられない演奏会となった。

 

演奏会の状況はYouTubeで観ていただく事が出来るので、

もしよろしければ時間のある時にぜひご覧ください。開演前から配信していたので演奏は1:12:53からとなります。