ちょっとフルートやってみたいな。


という軽い気持ちから調べ始めたのですが、
けっこう古くから議論されている問題のようですね。

どうもこの問題は、議論するからいつまでも結論が見えないのではないかと思い始めています。

例えれば、


「犬の歯は全部で何本あるか」


という議題を物理学者と芸術家が議論していてかみ合わないような‥

「物理と芸術は違うよ。」


という一言で両方が満足していますが、


「じゃ犬の口を開けて数えてみれば」


そうすればすぐに解決するのではないかと思ってしまいます。



寸法を統一した丸棒を、材質を隠して吹いたとき、音色の違いを言い当てられる人が何%程度いるのか。


それだけを調べれば解決するのではないでしょうか。



今のところ、ブラインドテスト(目隠しテスト)の結果、材質の違いを区別できたという実験結果は無いようです。


プロや上級アマ、耳のいいリスナが集合して試験を行い、偶然当たる確率以上に違いが示されないという現実を見るに付け、



もしやフルートの販売というものは、「このプラチナの壺を買えば幸せになります。」という霊感商法と質的に同一なのではないか。

利益率が異常に高い貴金属フルートを、いかにもありそうな、でも全く根拠の無い理由で売りさばいているのではないか。


という重大な疑惑に発展しそうな気配に‥

そうは思いたくありませんので、


今後も内外の文献を調査してみたいと思います。

宜しくお願いします。



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