飼い主さん必見!!尿量や色の変化に注意して〜「慢性腎臓病」について… | 佐藤貴紀のペットなんでも相談室

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本日は、猫ちゃんに多い「慢性腎臓病」について

お話ししたいと思います。

 

15歳以上のおよそ40%以上の子が血液検査をすると

「腎臓病の疑いあり」と診断されている事が多いです。

 

慢性腎臓病は…

気がついたときには腎臓がかなり疲弊。

通常の仕事ができなくなった状態で発見されることが多いです。

 

慢性腎臓病になると…

おしっこの色が薄い

量が多い 

背中の皮膚をつまんだときに、りが悪い 

食欲がない

痩せてきた 

口臭がきつくなった 

毛並みが悪くなった 

などがあげられます。

 

腎臓と言うのは、体の中でろ過装置のような

役割を果たす臓器です。

体の中の水分は腎臓を通り、腎臓は余分な老廃物や

毒素を選択的に体外に排出しています。

 

腎臓が機能しなくなってしまうとどのような事が

起きるのでしょうか?

それは、尿の濃縮ができなくなるために、おしっこの量が増えます。

色も薄くなります。

 

水分が濃縮されないまま体外に出て行ってしまうので

脱水が進行していきます。

 

「歳を取ったから」

と見過ごしてしまいがちですが

おしっこの量や色などは気をつけることで

病気に気付くことができれるので、日頃から注意深く見ていて

頂きたいと思います。

 

何事も早期発見です。