多頭飼いで飼育できていない大きな問題は「世間」とのコミュニケーション | 佐藤貴紀のペットなんでも相談室

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FLASHのネット記事を見て唖然とした。

 

ある、新宿の家主のいない家で犬の鳴き声が絶えないと言う

知らせを受けて、NPO法人・みなしご救援隊犬猫譲渡センター東京支部

の団体が相談を受けて、現場 に急行。

 

そこは、ゴミ屋敷。

悪臭を放つ家にたくさん虫がたかり。

半開きになった玄関ドアから、ゴミに埋もれた犬の亡骸らしきものが

いくつか見えたそうです。

飼い主は孤独死されていたようです。

 

「動物愛護管理法」(以下・動愛法)に定める「動物虐待」や「遺棄」の

明確な証拠がない “犬命救助” は、警察の管轄ではないと言う事で

家主の遺体運び以外はできません。

 

結局、23頭の命がなくなっていたそうです。

 

でも1つ今回が他の多頭飼いと違うのが

家に残された写真にはたくさんのわんちゃんと共に楽しく暮らしていた

飼い主さんの写真が残されていた事だそうです。

 

多頭飼いがいけないのではなく

やはり、人間なんです。

この家主さん(飼い主さん)と世間、社会の関わりがどこかでなくなって

しまった事ではないのかとこの記事を読んで思いました。

 

実際に飼い主さんも白骨化されていたそうですし。

 

連絡が最近取れないな?

あれ?いつも診察に来るのにこないな?

 

と思ったら連絡をする。

これは我々もしないといけないことかも知れません。

他人とどう関わるべきなのか?

 

二度とこのようなたくさんの命がなくならない為にも

考えないと異型ですね。