愛護センターは「保護団体」ではありません!! | 佐藤貴紀のペットなんでも相談室

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保健所が保護した犬と猫の譲渡を進め、殺処分を減らそうと大分県と大分市が同市で2月に開設した

「おおいた動物愛護センター」。

 

県内の猫の保護頭数が開設から半年間で

昨年1年間に迫る1688匹に上ったそうです。

 

それは、センターへの直接の持ち込みが増えたのが原因、

結果的に殺処分が増える悪循環に陥っていると言うのです。

 

想定外の事態にセンターは

「野良猫を減らす抜本的な対策を進めるしかない」

と危機感を強めています。

 

センターは、県内の保健所に持ち込まれた犬や猫を集め、

健康状態をチェックして収容しています。

猫100匹と犬56匹を収容できる飼育室があり、見学会や譲渡会を開いていますが、希望者には事前に審査と講習を受けてもらった上で引き渡していました。

 

飼い方の指導や命の大切さを学ぶ教育にも力を入れ、

殺処分数を削減するのが狙いだったそうですが

 

センターが動物を保護する施設と考えた市民から直接の持ち込みが相次いでいるというのです。

 

保護された犬や猫は引き取り手がいれば譲渡されルそうですが

その割合は極めて低いのが現状。

結果として殺処分が増えています。

 

センターは預かり場所ではありません。

期間が過ぎると処分、つまり殺されてしまいます。

 

犬や猫も、命があります。

生きています。

言葉は話せませんが、気持ちもあります。

 

「命」です。

 

センターができたからと言って、そこで保護されるのでは

ありません。

勘違いして欲しくないです。

 

そして、安易に捨てないでほしいです!!

捨てるなら、家族に迎えて欲しくない。

 

そう思います。