肛門線に要注意!! | 佐藤貴紀のペットなんでも相談室

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「肛門腺炎」というのを最近よく聞きます。

この病気は、肛門腺の排出困難とそれに続く

肛門嚢の細菌感染を起こします。

肛門腺は個体によってそれぞれニオイや色などが異なりますが

異常な肛門腺は黄色っぽくて血液が混じっていたり、それが膿状になるとさらに悪臭です。

 

自然に肛門腺を出すことができなくなるため不快感を感じ

床に肛門をこすりつけたり肛門を舐めたり、噛んだり。

肛門の周りの皮膚炎をも起こしてしまいます。

 

肛門腺炎を起こしてしまった場合は

1~2週間毎に分泌液をしぼり出すことを繰り返し、肛門嚢の中を空にします。

その状態で抗生物質の内服や肛門嚢の中を洗浄して病気を治療しなければ

肛門線を取らないとならなくなるので要注意です。