シロガネーゼさやかの憂鬱 その3 | 韓国ドラマな日々

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そこで、早速、富裕層対象の旅行社に電話してみました。


ところが、担当者の人によると、


「奥さま~~~、遅すぎますわ~~~!!もう、みなさま、夏の時点で、お決めになって、いまごろ、お申し込みなさる方なんて、いらっしゃらなくてよ~~~!!」


ということだった・・・。


そして、


「ところで、最近、もう、なにもかもお膳立てされた旅行に飽きたセレブの方たちは、貧乏旅行なんかをひそかになさっているらしいんですよ。奥さまも、挑戦なさっては?」


と、ひそひそと、アドバイスをしてくれた・・・。


貧乏旅行・・・。


新鮮な響きだ・・・。


そうだ、わたしが求めていたのは、こういう脱日常を感じられる旅行かもしれない・・・。


よし、今回は、一般の方々と一緒に行く旅行をためしてみよう・・・ちょっと、不安だけど・・・。


そう決心したわたしは、一般の会社の旅行をネットで探してみました。


ところが、11月末だと、一般の方々も、すでに、申し込みをすませていて、わたしのようなダッシュの遅いものには、まったく、行けそうな旅行は見当たらないのです・・・。


これが、一般人の旅行の現実なのか・・・。


こうなったら意地でも見つけて見せるわ・・・と必死で探したわたし・・・。


やっとの思いで、台湾への3泊4日の旅行を見つけました。


「これだわ!!わたしが探していた旅行は・・・。ホテルも、最低ランクらしいし、成田発だし・・・。ホテルも、飛行機も、1週間前くらいでないとわからない・・・このどきどき感がいいわ~~~!!今まで、なんで、こんな旅行を敬遠していたのかしら・・・。リスキーな感じがすてきだわ~~~」


・・・ということで、お正月明けに主人を引き連れて、3泊4日で、台湾に行ってまいりました。


でも、3日ともずっと雨が降っており、ホテルには、暖房もついておらず、ちょっとためしに入った台湾料理店では、わけのわからない漢方薬の中に入った、鳥の手羽先を出され、すごく、珍しい体験ばかりして帰ってまいりました。


楽しかったです。


このおかげで、家政婦がいなくても、すべて外食でOKだったし、わたしは、なんとか、この冬休みの難局を乗り切ったのでした。


あとで、綾小路さんや西園寺さんに自慢したら、すごく、うらやましそうな目で私のことを見ていました。


いまのセレビのトレンドは、こんな感じらしいですね。


いつも、最先端をいってしまう私なのでした。


これで、わたくしの苦労話は終わりです。


最後まで、おつきあいいただきまして、本当に、ありがとうございました。


念のため、もう一度、書いておきますが、この記事の一部には、フィクションが含まれております。しかし、ただちに、体に害はありませんので、気にしないで読んでください。