2024年1月の旅 3日目 北九州市平和のまちミュージアム | 真 さわやかどくろ宣言

2024年1月の旅 3日目 北九州市平和のまちミュージアム

北九州市平和のまちミュージアム

 広島の次に原子爆弾を落とす予定の場所は小倉だったんだが、小倉上空に来たら天気が微妙で第2候補の長崎に落とした、というのはなかなかザラッとした感触の話。しかしそれは北九州市民以外はあまり知らない話なのかもしれない。まぁワシが特殊なだけで普通の札幌市民はまず知らないと思う。
 そしてそのことを表すモニュメント的なものは、かつてはその史実を書いたボードとその横に平和の鐘的なものがあっただけだったんだが、最近平和博物館的なものができたということで行ってみた。
 陸軍の兵器工場跡ということで広い土地があるわけだ。そして今は公園。その辺りに図書館や区役所などの公共施設が集まっている一角があり、そこに新しくできたのがここ。

 小倉の街は商業的に栄えていましたよ、という展示の数々。

 チラシの中に「時局柄」という言葉が出ている

到津遊園のひな祭りだよ、久留島武彦先生も来るよ、紙芝居もあるよとのこと

 小倉の陸軍工廠の地図。ここの上に原子爆弾を落とす予定だったらしい。まぁ、狙うだろうな。

 子どもが遊ぶ人形にも当時のドイツとイタリアの旗が出てくる。そういう時代か。

 やたらと旗が出てくる。国旗ってやっぱりそういう道具なんだなと思う。人間ってのは「国を愛する」という名のもとに、酷いこともできちゃうんだよな。国旗や国歌がそれを喚起する道具の一つだと思うと、どこの国のものであれ国旗や国歌って自分としてはあまり気分の良いものじゃないんだわ。

 そして小倉でガンガン作っていたという風船爆弾の模型。実物は直径10mで、これは1/7サイズとのこと。途方もない大きさだ。

 人間と爆弾と風船が全部入るように撮ってみた。やはりとんでもない大きさだ。

 作業してるのはどう見ても女子学生って感じ。

 よくこんなこと考えたなと思うような仕組みだ。うまくいくかの確認もできない中で、「ヨシこれでいこう」となった決め手は何だったのだろう。

 やはりとんでもないわ。労力をかけてこれをやろうとなり、実際に作って飛ばしてたというのはある意味、狂っていると思う。

 そして小倉が原子爆弾の目標となった理由。
 広島ほどではないけど、広い平地が広がっていて、格好の標的だったということか。

 けれども、前日に小倉の西側の八幡を焼夷弾で空襲してたそうで、その煙もあってよく見えないから小倉は止めて長崎へ向かったということらしい。胸が潰されるような話。でもこの話を施設も作ってきちんと語り継いでいこうというのは大事なことだと思うよ。というわけで終了。すぐそばの区役所前にあるレンタサイクルを借りて次の場所へ向かう。