南相馬市に視察に行きました(1)
南相馬市に個人的に視察に行って参りました。 震災後5年。南相馬市の復興は除染作業に殆どを費やし、20㎞圏内の復興は、国の管轄で、建物はまだ放って置かれているところもありました。避難地域が解除されるのは今年2016年の4月で、今は避難準備地域に指定されているそうです。除染にその予算の殆どを費やしています。 行ってみて感じたことは、結局、問題は、科学的根拠と感情の問題をどう折り合いをつけさていくかということでした。農家の皆さんは、科学的に健康に問題がないのはわかるのだが、心情の問題なんだ、と。田んぼの横に、除染の土の山があるとモチベーションが上がらないんだ!とおっしゃていました。 そして、どんなに科学的に健康被害はないとわかっていても、不安が残ると。その不安のもとは、将来的に本当に100%健康に被害はないのか、ということが証明されないではないか、というものです。将来のことは将来でしかわからないですから。永遠に不安が残ります。「パンドラの約束」という映画を観ました。http://www.pandoraspromise.jp/intro.html 地球の環境問題と、原発問題についてのドキュメンタリー映画です。やはり海外でも、スリーマイル島の事故や、チェルノブイリの原発事故について不安をお持ちになり、原発反対を訴えている方々がいるのです。しかし、意外にも、一般人で原発事故でなくなった人は、世界で一人もいないということです。そうは言っても不安だと。不気味だと。この心情的不安は、結局は、どこかで、「希望」を、信じることでしか、解消できないものなのかもしれません。飛行機が怖い、というのと一緒で、毎日職業として乗っているCAさんや操縦士の方がいるし、仕事で飛行機を使わざるを得ない人もいる。乗ってしまえば、こんなに便利なものはない。「梓弓 引く手はいかに強くとも 的つらぬくは 心なりけり」欧米歴訪に旅立つ後藤新平に、母が送った和歌です。結局、どんな正論を言ってもも人を動かすのは最後は心であると。そんな心によりそった支援を、被災地には送りたいものです。