唸れ真空斬り | Gallery"TEKITOH"

唸れ真空斬り

 2014年もあと僅か。
煩わしいクソ仕事も漸く終わってくれて
拝金主義のバカリーマンと射幸心病のガイキチから
離れられて有難い。

 お陰で、昨年は涙を呑んでDVD待ちにしていた
映画もわりと観られたな。

※

 いや、イイ作品でした。

 案外自由に時間が使えたのだがその一方
11月あたりから色々と忙しくなってしまい
複数の企画書をアレコレ練りながら
マシン入れ替えたのも手伝って、今まで
旧いマシンだから触ってなかったツールを
3つばかり研究したり…と、まぁ大変。

 そんな中、偶然古本屋で見かけたコレ。

1

 アニメ版『赤胴鈴之助』DVDボックス。
他の地方じゃどうか知らんけど、東京近辺では
同時期の旧東京ムービー作品と違って再放送は
殆ど無く、4年程前にCSで放映された程度。
どうにも時間帯が合わず(当時、録画機材がなかった)
あまり観られなかったので気になってはいた。

で、定価で40K近くする所を、なんと破格の6K余り。
超バーゲンプライスなので当然購入。
さっそく出崎コンテの回を堪能するか…と思いきや
最初に観たのは宮崎コンテの#26と#27(笑)。

必殺技・赤胴真空斬りの完成と実戦初投入の2本だが
特に後者はプロット立てから脚本ナシで、
直接コンテ切った話なのでモロ宮崎アニメ。
しかもゲストキャラは少々間の抜けた巨漢の浪人と
囚われの姫君(笑)…と、お馴染みの配置だったり。

前者はモロに東映調の絵柄だったりするが
(多分両方とも、自ら原画も描いてただろう)
前のルパンでの煩雑さに懲りていたのか
かなりテンポのいいアクションが堪能できる。

 対照的に、時代劇としても良く出来ており
例えば前期サブタイトル画面での一連の所作
…背後の槍を斬り払い、正眼に構える動作や
劇中の端々で見せる殺陣のキレ味など
「流石チャンバラ映画で育った世代は違う」
と思わせる描写が多くて惚れ惚れする。

 また、ギャグマンガ調のシンプルで柔らかい絵柄で
激しいアクションをする、という好みの路線なのが
好印象でもある。

3

↑中期以降の絵柄で描いてみたが

①袖の動きに惑わされないように絞る(稽古着と同じ形状)。
②刀は1本のみ。二本差しは千葉先生と、演出の都合上
 柳生市太郎が1話だけ…という程度。
③草履もシンプルに。道中でも草鞋は(線を追うのが
 大変なので)省略。

 また、省略したとはいえ刀の扱いに関しても
配慮が行き届いている。例えば仰向けになった時。

4

 普通なら×の方で描きそうなものだが
キチンと鞘の長さの分だけ上がっていたり。

 で、どの回のコンテも剣戟アクションが充実していて
見応えがあるのだが、特に出崎コンテの回はキレがよく
また緩急自在で面白い。あとの『空手バカ一代』的な
演出があるかと思えば派手なコメディ描写もあったり。
終盤に担当回が減ったのは単に『ジャングル黒べえ』が
始まる為の様だが。

 画的には近藤喜文さんが描いている回が好きかな。
コンテの妙味もあるだろうが「元気な男の子」な
仕草や動作が多くて微笑ましい。
原作よりも年下の10歳くらい(主な視聴者層を
その辺に仮定したのだろう)にしていた事で
それらがより一層共感を得やすくなっている。

その辺の詳しい事は、本職の方に語って戴くほうが
説得力ありそうなのでこちらをドーゾ


 で、超絶的にカッコいい後期ED曲『赤胴真空斬り』は
コロムビアがケチなのか、混載版CDにもなかなか収録
されず、クソ高いセット物にしか収録されない…と思ったら
↓コイツに入っていた。

5

 買っといてよかった…とは思うが
もれなく『マジンガーZ』がついてくる(笑)。
こっちはあらゆる混載CDに入れられているお陰で
1枚や2枚ダメになっても困る事はないな。


2

ちなみに、原作スタートが1954年との事で
今年はゴジラと同じく生誕60周年だったようで。