虎よ眼を開け。
サボってたよ。石川県の粘着野郎以外は誰も見てないから
別にど~でもいいんだけど。
で、あまりサボり続けるのも何なので
↓こんな所でもイジっておく。
ブログネタ:タイガーマスクって知ってる?! 参加中知ってるも何もなぁ…俺にとってはある意味
『人生の師匠』の一人ですよ。

↑ベースとなった人形の都合もあるけど、実際ヘビー級と
しては小柄な人だったみたいです。
で、アニメ版もリアルタイム視聴の世代ではなかったけど
後にCS東映チャンネルで全話観たんですわな。
大まかな話の流れとか、特定のエピソード単位では
それ以前の地上波再放送での記憶も残ってはいたのだけど
改めて全話視聴してみると「すごくイイ番組」だったりして
驚いたのなんのって。
後述のキャンペーンの一環で初期のエピソードが無料で
視聴できるみたいだけど、その辺の話だけ観てみても
相当によく出来たハナシだと思うよ。
単純に「今」のアニメと比較して「今」を否定するのは
アンフェアな気もするけど、30分枠の一般ドラマがほぼ
絶滅(今では昼の帯ドラマとバンダイ玩具の宣伝特撮程度)
した現在と違って、その一般ドラマと互角に渡り合おうと
いう感じのエピソードが縦横に展開されていたりする。
何より第1話、幼少時のキザ兄ちゃん=伊達直人の台詞が
たまらなく印象深い。今も昔も変わらない(のだろう)が
哀れみの言葉だけを投げかけて何の援助もしない連中を
「あの人達、ホメるばかりで何もしてくれなかったの?
ホメるのはタダだから、それでホメてくれたの?
…それならアイツら、皆ウソつきだ!
偉そうな顔してたけど、本当は弱いものイジメの
悪いヤツらだッ!
(中略)…虎か。俺は虎みたいに強くなりたい!
強くなって『ズルい大人、悪い大人』をやっつけたいんだッ!」
…と吐き捨てる。
その姿は後に#23『命を賭ける虎』でも、大人になった直人自身の
前に洗われる。自分がタイガーマスクとなって荒稼ぎをするのも
元々は「誰も手を差しのべない人達」の為だったのではないか…と。
この話、裏切り者のタイガーマスクをリング上で抹殺する為に
『虎の穴』が仕込んだ『覆面ワールドリーグ戦』参戦を巡っての
葛藤がメインだったのだが、全国の孤児…とりわけ失明した少女の
手術代を捻出する為の決意する、その姿がまた泣けるのだ。
また幼少時の決意は、ずっと後の最終回での
「『虎の穴』から貰ったものを叩き返してやる!
…それて俺は『伊達直人』に還るのだ!!」
という台詞にも現れているように思える。
それはリング上で素顔を晒した云々とは次元が違い、
子供の頃に群れを離れた時の誓いそのままに『悪い大人』を
やっつける事に他ならない。
リング上の仇敵、タイガー・ザ・グレイト=虎の穴ボスは
その『ズルい大人、悪い大人』の代表(前のエピソードでは
『全ての悪意の象徴』とまで言われている)として処刑される
…と、見事な帰結だったりするのだな。
興味のないヤツは鼻で嗤うだろうが『タイガーマスク』という
作品(とりわけアニメ版に顕著)は純文学的な味わいと
剣豪小説的な重厚さ、社会派小説的な問題提起、そして
ホームドラマ的な展開…と、夥しい要素を含んでいたりする。
直人=タイガー自身の葛藤と克己の姿は宮本武蔵(吉川英治版に
近いだろうか)的とも取れる。相手の平常心を乱して有利に事を
運ぶところも武蔵的だったりするし。
但しタイガーマスクの場合、己の内面での自己鍛錬だけではなく
他人の生き抜く姿に共鳴して己を磨く、そういった面が顕著。
それは巡業先で巡り逢った人々との触れ合いに現れる。
例えば、土砂崩れの危険や暖房不足に悩む孤児院を陰ながら
助けるべく、怪我を顧みずリングに立つ#12『誰のためのファイト』、
民生委員の援助を潔しとしない少年との出逢いと説得を描いた
#19『試合開始2時間前』、寂れた漁村で希望を失った人々が
再び希望を見出す為の手助けを行う#22『明日への挑戦』、
残された人生の時間を費やしてでも原爆の悲劇を訴えるべく
原爆ドームの模型を製造する両親と、行き場を求めて彷徨う
子供達の板挟みになる#50『此の子達へも愛を』、
四日市の煤煙に苦しむ孤児院の子を相手に、決して一人では
解決できない約束を交わしてしまい、大いに悩み苦しむ
(がその結末で視聴者も救われる)#55『煤煙の中の太陽』…等々、
安っぽい『慈善』の一言では片付けられない手助けを行って
きた事は、各々のエピソードを観ればよくわかる。
話は少々脱線するが昔『海のトリトン』の信者が
手前ェの『好き』を持ち上げる為に「トリトンは鉄腕アトムや
タイガーマスクのような『よい子』ではなく云々…」なる
非常に下劣な文を、よりにもよって『活字の情報』として残る
書籍に残していて非常に腹が立ったのだが、これらをして
『よい子』呼ばわりして見下す資格が何処にあるのだろうか?
どのエピソードも、金をポンと渡して済ませたワケではなく
その身を限界以上に酷使した『無償の愛情』の証として
各々の人々に捧げていたのだ。
前述の「失明した少女」は#27『虎よ目を開け」にて無事に
手術を終えた後「金の有り余った奴(の寄付)」と評した
新聞記者に対して、それがタイガー(直人)と知らぬまま
「お金持ちならすぐ寄付できるが、あれから随分日が経っている。
きっとお金を作るのに苦労したんだわ。」と反論する。
名も告げぬ行いの真意を、受けた側も真っ直ぐ受け取っていたのだ。
そんな中、援助云々と違う方向で他人の背中を押す事になる
意外な(個人的に大好きな)エピソードもある。
#54『新しい仲間』というヤツ。
ちびっこハウスにやってきた新しい仲間・ミクロは母一人に
過保護気味悪に育てられた影響もあって、他人とうまく付き合う術を
知らず、人当たりが悪かったり登校拒否したりの日々。
「自分が何かをすれば、他人に迷惑がられる」という恐れから
引っ込み思案になるミクロに、ルリ子さんはタイガーマスクの
葛藤と克己の姿を語ってきかせる。
「自分を強く変えていくには、自分自身で努力して行くしかない。」
その旨を受けたミクロは、修りに溶け込んでいこうと努力を始める。
今まで金銭的な援助でしか協力できないと思っていたタイガーも
その報を聞くにあたり「もっと何か出来そうな気がする…!」と
新たな希望が芽生える…てなハートウォーミングな話。
でこの話、一通り観終わった後に疑問が残った。
ミクロの人当たりの悪さは確かに母親のソレ譲りである事が
わかったのだが、その母親自体はなぜそうも他人に対して
ある種の突っ慳貪な態度でいたのか?…と。
実はそれ、もっと後の#83『幸せはいつ訪れる』に解答…とは
いわないまでも、かなり大きいヒントが描写されていた。
この話でミクロは親戚に引き取られて降板するのだが、その
親戚というのが豊玉(ちびっこハウスが大泉学園界隈にあるという
設定なので、割と近くにある。ついでにいえば東映動画も梶原邸も
大泉だったりする)のお金持ち。
本編中ではあえて触れられていなかったが、親戚筋にそんな
富裕層がいるのでは、プライドの高い(前述の#54での振舞いから
想像するに…だが)あの母親では、そうなるのも無理ないな、と。
何とも深い洞察力なのだ。そう考えるとこの話は。
話がアニメ版のタイガーマスクに集中してしまったが
もう一つのタイガーといえば『タイガーマスク二世』をさしおいて
やっぱ↓コレでしょう。

評伝『夕やけを見ていた男』だと「(仕事を)投げていた」
頃の作品群の一つみたいになっているが、この劇画だけは
パブリシティの都合はあっても「力が入っている」と
思わされる。何よりも、純粋に「創作物」として読んでみると
非常に面白いのだ。
実在のレスラーを題材にしながら「展開がブッとびすぎ」
なんて評をよく聞くけど、この一連って言ってみれば
立川文庫的なモノでしょ。アレで描かれた武蔵や猿飛佐助が
史実とは違う冒険譚として描かれたのと同じ事を、本作で
やっていた…と思えば合点がいく。
特にタイガーマスク編は実際の佐山タイガーを題材と
しながらも、以前の劇画『タイガーマスク』をリメイク
したような…むしろ発展的リメイクか…感じで、読んでいて
いちいち面白い。
その辺はvsブラックタイガーの初線後の控室にて
「ブラック・タイガーよ……あんたは虎だった!!
そして、おれはタイガーマスクを名のってから、
はじめて虎ではなかった!」
…と頭抱えるタイガーの姿に顕著。
そして、実際の佐山タイガーについても↓コレ観ると
すごく面白いですヨ。
初代タイガーマスク ~猛虎伝説~ Vol.1 [DVD]/プロレス

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後に本人が「飛んだり跳ねたりのプロレスは、やっている
自分自身が楽しかった」と述懐する通りで「よくココまで
軽やかに動けるなー」と感嘆することしきり。
あ、そういえば前述の『列伝』ではデビュー戦のマスクを
再現して描いてなかったな。久仁信センセが「あのマスクを
描くのはなぁ…」と避けたらしいのだが(ついでに言えば
ダイナマイトキッドも五分刈りにされていた)、そもそも
某大手スポーツ用品メーカーが、ホントにデビューさせると
思っていなかったらしく、試合の前日に慌ててデッチ上げた
シロモノだから無理もない(笑)。
それはリング上の佐山とキッドのイヤな雰囲気にも現れて
「フザけたマスク株ってンじゃねぇよ!」
「俺だってイヤなんだよ!!」
とアフレコしたくなる(笑)。
FEVERタイガーマスクの特設サイト(PC推奨)
んで今回のブログネタ、どうも↑コレの前宣伝絡みと
いう事らしいのだが…以前のエース電研版と違って完全な
アニメ版モチーフみたいだね。でもST機かぁ。
とりあえず全回転(入ってないか?)もしくは20連チャン以後の
転落演出として『去りゆく虎』の一連は入ってそうだな。
京楽の『仮面ライダー』でカメバズーカ連れて云々の演出みたいに。
あの最終回、以前に小松原一男さんの画集が発行された時に
記念上映会の一本として上映されたのだが、司会の姉ちゃんが
「どうせ昔のアニメなんだからユルい話なんでしょ」と
タカをくくっていた所であの内容でしょ。
観終わった後に圧倒されて言葉もなかったその姿に
「してやったり」感を覚えたヤツは少なくなかっただろう(笑)。
ま、パチの方は甘デジ出たら少し打ちますよ。
