蛍の光 | Gallery"TEKITOH"

蛍の光

ホタル、見たことある? ブログネタ:ホタル、見たことある? 参加中


「本日の第四レース、本命はホタルノヒカリ。
 穴馬はアットオドロクダイサンゲンという結果に
 なっております。」

 …などという、リアルタイムで知らないネタはともかく
ホタルかぁ…。さすがに自分の住処の周囲では
見てないなぁ。
さすがに自然なんか破壊されまくった上に綺麗な水場も
期待できないから、ホタルの生息地なんて限られて
いたりするんだろうね。
 やってくる虫はといえばガガンボとか、ケツが光らない
怪しい甲虫とか、そんなのばっかり。
たまにカメムシが(来てほしくないのに)やってきたり
する辺り、わずかばかりでも自然てヤツが残されているの
かもしれないけど。

 ただ、ガキの頃な。
親父に連れられて、実家と親戚のある新潟の方へと
行った時、夜中の田んぼの周りにゲンジボタルが
大量に発生していて。
アレはものすごく綺麗だったよな。
 白熱灯や水銀灯、ましてやLEDなんかの人工的な
光と違って、ボウッと優しく光るあの感じ。
その群生地(といっても彼らは生殖活動の真っ最中
だったりするので、今考えれば野暮天そのものと
いうような気もするのだが)の中に入り込むと
まるで自分が異空間にでも入り込んだような、
そんな不思議な感覚だったかな。

 あの眼に優しいグリーンの光…葉の上に停まって
発光させたりするから、なおさらグリーンが強調
されていたりする…には、自然の力の凄さを実感
させられたっけな。

 ちなみにアイツら実は『脱走の達人』だったりも
するワケで、こちとらが目の細かい虫カゴの中に
数匹ほど捕まえて夜中のインテリアライト代わりに
使っていたんだけど、朝になったら全員脱走しており
カゴの中に姿がなかったという。
一体どうやって脱出しだんだか、今もって不明である。


 ちょっと小言幸兵衛みたいになってしまって
…といってもこんな喩え、古典落語をかじってないと
わかりづらい(笑)…申し訳ないんだけど
他の大人達と同じように、やはり現代の子供さん等は
ちょっと可哀想だな、と思う。
 ホタルはもちろんのこと、蚊やゴキブリなんかの
害虫以外の虫を見たり触れたりする機会ってのが
なかなか無かったりするからねぇ。
ついでに言えば、犬猫なんかの愛玩動物にすら
日常触れる機会も少ないんじゃないだろうか。

 尤も、俺がガキの頃から既に「デパート売り場の
カブト虫」なんてのは存在したりして、そういうのを
金払って買う連中を睥睨していたりしたんだけど
さすがに最近になると、そう悠長な事も言ってられない位
自然てヤツが遠のいているみたいだね。

 だからといって「ホタルを呼び戻せる環境を近所に!」
などという高尚な事を声高に発言する事ぁできないよね。
ホタルを呼び戻す方法って、極論を覚悟で言わせてもらえば
『人間が文明を棄てる』事だったりするから。
住宅ツブしてアスファルトをひっ剥がして土の地面を出し
川から水引いて水田作ったりする…そんな事が
できるワケないからな。

 だから、あまり賛成ではないのだが、養殖している所へ
出向き、ホタル鑑賞するのもそう悪くはないんだろうな
…と最近は思う。
養殖モノでよければ、とりあえず近場にあるみたいだけどな。

 雄大な山河に囲まれた肥沃な土地で、優雅にホタル狩りを
楽しむ…なんてのは、都市部や住宅地に住む者にとっては
遠い昔のノスタルジーにしか過ぎないのかも…な。