神龍にでも頼めってのか? | Gallery"TEKITOH"

神龍にでも頼めってのか?

 長く購読し続けた『Racing on』誌が、遂に(月刊誌としては)
休刊する事になり、やや寂しい思いをしております。
特集主義になってから深く読み続けていた雑誌だけに。
 今年に入ってから活版頁のキロ数を上げて(要するに紙を
厚くした。他の雑誌もやってるけど)どうにか体裁を保っては
いたものの…。ネット検索に頼らない編集姿勢は評価されて
然るべきものだと、今でも思っております。

 さて、そんな哀惜の念を込めつつ↓本日のお題。

現代に生き返って欲しい人は? ブログネタ:現代に生き返って欲しい人は? 参加中


 そうか。そういう時期だもんな。
ではこちらも↓お迎えの準備でもしますか。

テキトー画廊-uma1

 バチ当たり。
キュウリやナスよりもローコストを目指したコンパクトクラス
…なのだが、コレではご先祖様も乗り心地悪かろう。






 仕方ないので、もう少し大排気量なマシンを
用意してみた↓。

テキトー画廊-uma2

 バチ当たり・2。
全長4000mm以上(横のMR2と比較)あれば、余裕のある
ドライブを楽しめるかと。


 そんな画像コントはともかく、生き返って欲しい人ねぇ…。
何か現代に生き返ってもらっても、いらぬストレス溜めちゃう
だけだから気の毒という気もするのだが。

 そういえばガキの頃、昼のワイドショーなんかで夏場に
よくやってた『心霊特集』、アレでイタコがよせばいいのに
田宮二郎の霊を召喚したら苦しみ出して。
まぁ「芝居がウマイ」程度の事なんだろうけど、ちょっとな。

 近い時代の人から選ぶと、何かとカドが立ちそうなので
その辺を選ばぬような方向性で書いてみるとするか。

 例えばゴッホとか。
俺が美術関係の話するとハナで嗤う奴等がいるとは思うけど
あの感情の全てを叩きつけたような荒々しいタッチてのは
個人的に気に入っており、フォーヴィズム(野獣派)に少し
傾倒するキッカケにもなっていたりするな。
 Painterなんか使ってる人は標準で「自動ヴァン・ゴッホ」て
機能が搭載されていて御馴染みだろうけど
あの空気や煙の流れを筆致で再現した=フラクタルてヤツ。
アレなんかは「元祖・空気が見える人」だなぁ、とか感心して
「あの人をタイムマシンで現代に連れて来てレースマシンに乗せ
300km/hの世界見せてやりゃ、もっと面白い画を描いてくれる
のではないか」…などと思ったけど、こんな時代に連れて来たら
もっと早くにノイローゼになっちまうだろうな。


 ちょっと遠い時代の人物なんかは、その後に書かれた
評伝やら小説やらのお陰でイメージ固められた人も多いから
実物そのまま生き返ったとしても、どーかな…てのもある。
 例題のように「坂本竜馬」とか書く人は多いんだろうけど
アレも多分司馬遼太郎の小説のイメージで固定されていたり
するんだろうな。
 宮本武蔵なんかは立川文庫のイメージか、吉川英治の
イメージかで随分違って来るだろうし。
…あぁ山風の武蔵はちょっと。アレと『地上最強の男・竜』の
イメージで来られても、用心棒的な立場では役立つけども
実際には、ねぇ。物語としては双方とも面白いんだけど。

 そんな紡ぎ手のイメージで人格設定が色々と変わって
行った人物てのは、洋の東西問わず結構いるもので。
例えばイギリスのアーサー王なんかもそうでしょ。
 時代時代、時には宗教的な観点からその人格すら
変容をとげていたりする。あげく日本では身分を隠して
空飛ぶ海賊と戦っていたりする(笑)。好きなんだけどなアレ。

 じゃあ、その辺から生き返り候補を選出してみよう
…といえば、この人しかいまい。

スサノオノミコト。

日本の不良ヒーローの大先達…つーか神様じゃんコレ(笑)
…とも思うんだけど、伝説伝承というヤツは何かの事件等が
尾ひれ背びれをつけて、その地にとっての善悪も兼ねて
伝えられているケースも多い。
一方では土地に災厄をおよぼした悪神として、もう一方では
ストレートに神として祀られていたり…とか。
 この人に関しても、実際にそういった人物をモデルとして
神話化された可能性もあったりする。
自然を御して土地を切り拓いた事実がヤマタノオロチ退治
として伝えられた…とも考えられる。
 歴史上の人物観てのは結構、それを書き残した人の主観に
よって形成もしくは捏造される事なんて、結構あるものだ。
ネットなんかでもそうでしょ。誰かが私怨で吐いた悪口とかを
鵜呑みにして、無責任に中傷大会に参加したりする。
似たようなモノだと思いつつ「本当にそうだろうか?」と
疑問を持つ必然性も個人個人の心中に留めておかねば。

 …などというカタい話はこの辺にして、
そんなスサノオ伝説を手軽に、しかも楽しく学べる教材と
いえば↓こちら。

わんぱく王子の大蛇退治

¥4,252

1963年・東映 監督:芹川有吾。
先日の皆既日食(結局NHKの中継で観たわ)で思い出した
映画なんだけど、久々に観たら凄ぇ面白かったわ。
イヤいいぞコレは。何せスサノオを「子供キャラ」とした事で
「悪評が伝えられているけど、実はこういう事だったのでは」
と想像する余地が残されていたりする。
 母イザナミが亡くなったのを知って泣きじゃくる姿とか
(周りは大迷惑だが)「あぁ子供だったらこーだよな」と
妙に納得させられるし、転々と訪れるステージ毎に繰り広げる
ボスキャラとの対決もまた「稀代の怪力で無鉄砲だけど
正義感が強く、自身の信念を真っ直ぐ貫く存在」と印象づけ
られているから、違和感なく観る事ができる。
 それだけに純粋すぎて、悪気があったワケでもないのに
結果、高天原の人々に迷惑をかけてしまう…という
『無邪気の罪』みたいな形に落ち着けられているのもイイ。

 何より白眉なのが、クライマックスの大蛇退治。
たっぷり尺を取って描かれた一連は、今のアニメに負けて
いないどころか、凌駕しまくっていたりするのだ。
 今観ると、日本を舞台にしただけに全体的な色彩が土気色
だったりして「やっぱ旧いなぁ」とは思いつつも、作品全般で
繰り広げられるアクションに関しては「あまり変わってないな」
と思わされる。
特に愛馬・アメノハヤコマの動きとか。空気を蹴るように
空を翔けたかと思えば、風に舞う木の葉のように大蛇の
火炎攻撃をかわしたり…と絶品の動き。
 ラストのボス大蛇とのタイマンなんぞは劇伴も最高の
タイミングで、母から貰った勾玉が天叢雲剣に変化する一連は
思わず「セカンドエネルギー、光子力ジェーット!」と
一部のボンクラなら叫びたくなる(笑)。

 全体的な話のテンポや動きのリズムもさる事ながら
各キャラクターのバイタリティも、なかなかに魅力的。
そのキャラクターデザインそのものも、従来の東映作品と
違ったラインで、立体感を敢えて無視した処理で
最近のイラレでパス引いただけのキャラを「ポップ」だ何だと
気取ってるような連中は足向けて寝られない感じ。
あぁいう平面的なキャラ処理ってのは、既に昭和38年の時点で
確立されていたのだ、と驚くよマジで。
 あの一連、胴体の長さを少し詰めて形を整えれば
結構今でも通用しそうな感じではある。
特にアメノウズメなんかは結構カワイイぞ。
 そういえば、いつぞやの『ゼルダの伝説』なんかも
この画風の影響なのでは…と巷間で囁かれていたっけね。

 でも個人的に『わんぱく王子』の後継者といえば
↓こちらの作品になる。

映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 [DVD]

¥3,161
Amazon.co.jp

 特にラストの、塔の上でのバカバカしい追いかけっこ。
あの一連で見せたゴムのような動きはまさしく。
そういえば本郷監督自身、ガキの頃に地元の映画館で
『わんぱく王子』を何度となく観ていた…と証言していたな。


 それはともかく、スサノオに生き返ってもらって何をしてもらうか
…なんだけど、「実際にどういう人となりだったのか」を確認する
以外、特にやってもらう事はないなぁ(笑)。
とりあえずその辺で適当に暴れてもらうとか。ゴジラかよ(大笑)。