【クルマ画】・42 兇悪の終焉 | Gallery"TEKITOH"

【クルマ画】・42 兇悪の終焉

 ふとコンビニに入って呆れた事がある。
何だか食玩(とはいわないか、もう)で、個人的に嫌いな
『チャラチャラ刑事』(仮)の劇用車をミニカーにした
モノが売られていた。
 以前『特捜最前線』好きな俺と『ドンパチ刑事』(仮)が
好きな知り合いとで激論していた時も「あのドラマだけは
許せないよな」との共通意見を持っていたのだが。

 その食玩を眺めつつ「他にも色々あるんだけどなぁ。
刑事ドラマの劇用車なら」とその場を後にしたのだが
(もちろん買うワケがない)
本日はその関係でいってみよう。

 ちなみに今回は↓こんなお題とも絡めてみる。
内容の都合上NG文字列が結構多いが
杓子定規に減点するなよエリー。

一番好きな最終回は? ブログネタ:一番好きな最終回は? 参加中


 どうせマンガやアニメ、特撮なんてのは皆書くだろうから
こちらは趣向を変えて一般向けドラマ、しかも旧いところでも
ほじくってみよう。

 ドラマに詳しい向きは、記事のタイトルで想像つくだろうが
天知茂主演のハードボイルドドラマ『非情のライセンス』(1974~1977)
主人公・会田健の相棒として後半活躍したクルマが↓コレ。

テキトー画廊-celica_LB

随分と簡単に描いてしまったが1973年~ トヨタ・セリカLB(リフトバック)
但し会田が乗っていたのはマイナーチェンジ後(意匠変更及び
ホイールベース延長)のRA35型。
そして塗色は当時トヨタ車によくあったベージュ。
ついでに書いとくと、それまでの会田の愛車てのが
スポンサーの関係でか、ダイハツのコンソルテクーペという
およそ似つかわしくないクルマだった。

第2シーズン最終回『兇悪の終焉』(監督:長野靖忠 脚本:橋本綾)、
コイツが妙に心に刺さる一編だったりする。
ザッと説明すると以下のような感じ。

 ふとした事で会田が出会った新聞配達の少年。
その許に、行方不明となっていた愛犬ジルが戻ってきた事から
事件は始まる。
 少年は庭師の兄と二人暮しの身だが、その兄の仕事場が
今回の黒幕・有賀政道(政界の表舞台から退きながら、なおも
強大な影響力を持つ人物)の邸宅。
その兄の許へ少年と共に現れたジルは、有賀の姿を見て異様な
興奮状態と化す。その姿に怯える有賀を訝る会田。

 やがて真相が明らかになる。
富士山麓には、極秘裏に建造されたBC兵器の製造工場があり
誘拐された犬が被検体として利用されており、ジルもまた
その中の一匹であった。
 開発された新種の細菌は、犬であれば一週間は無傷だが
人間の体内に侵入すれば、24時間の潜伏期間の末に
死に至らしめるという恐るべきものであり、興奮状態の
ジルに噛まれた少年の兄も、翌日死亡する。

 悲しみに暮れる少年に対し、真相を言いあぐねた会田は
逆に少年に、以下のように罵られる。
「警官のくせに知らん顔しやがって…オマワリの癖に!!」
会田の脳裏に、忌まわしき過去…最愛の姉を進駐軍兵士に
暴行され、助けを求めた警察官に無視された過去…が蘇る。
『昭和』という時代は、その配役が変わっただけでその実
戦後の混乱期から少しも変わっていない…と呟く会田。

 少年期に受けた傷が、会田の背中を強く押した。
有賀を人気のないビル屋上に連れ出し、制裁を加える。
細菌兵器の存在を「外国から日本を守る『貯金』の様なもの」
と弁解する有賀に対する会田の返答は以下。

「お前さんのやっている事は、暴力団と同じだよ。
 この国には、一億二千万の人間が住んでいる。
 20gあればその全部を殺せる細菌を握ろうと
 しているお前は………手前ェは!
 手前ェは一億二千万の人間を人質にした
 暴力団の親玉だ!!」


 銃殺された筈のジル(実は演技の上手いタレント犬)を
けしかけ、有賀を精神的に再起不能状態に追い込んだ会田は
「この辺が年貢の納めどき、幕の引きどきだ。
 俺も…『昭和』という時代もね…。」
と言い残し、BC兵器工場を壊滅させるべく一人、富士へ。

 名曲『昭和ブルース』が3コーラス(2番カット)流れる中
本番組お得意のカットバック(ただし緩め)にて映し出される
夕陽と会田のアップ、そしてセリカLB。
やがてセリカが富士山麓に到着し、夕陽がその色を失う頃
赤黒い画面に爆発音が被り「完」の文字。

…あぁぁもうスバラシイ。最高の最終回であります。


 で、セリカLBについても書いておく。
まぁアメリカで本格的に売る為なんだろうな。随分デカく
見えるプロポーションになったけど、後から付け足した
スタイルにしては綺麗にまとまってるよね。
日産が慌てて、お蔵入りにしていたZのバイツー(2by2)を
発売したのも解る気がする。

 個人的には従来の仕様、いわゆるダルマの方が好きな
スタイルしているのだけど、随分前にいすゞ系中古車屋
(乗用車生産から撤退した後も、暫く中古屋は存続して
いた)の中にLBの1600GTがよさげなプライスタグを
下げていた時は、ちょっと心が動いたかな(笑)。


 この記事がアップされた頃、俺は会田刑事と同じく
悪党叩き潰す為にZのノーズを敵陣に向けてる最中だろうな。
次回『兇悪の狂宴・地獄のリアルタイム更新』で
またお会いしましょう(予定)。


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