【クルマ画】40・銀狐、野を疾る | Gallery"TEKITOH"

【クルマ画】40・銀狐、野を疾る

 ガキの頃からビンボーだった為か、与えられた服や玩具等は
大抵の場合、少し歳の離れた親戚からのお下がりだった。
その親戚はいわゆるアッパーミドルで…などと今更羨んでも
仕方ないのだが、その悪影響で(リアルタイムで観たこともない)
コイツの玩具が溢れていたのを思い出す。大人になってそんな車の
ベース車探求していたのも因果なモノである。

 それはともかく、そんなお下がり玩具の中には
当然ミニカーなんかも紛れており、うち幾つかは親の
リサイクル攻撃(即ち、別の親戚にお下がりとして流す)に
耐え抜いて現在も所有していたりする。が、その中に
「ヘンなカタチ。ホントにあったのかよ、このクルマ?」
…てのがあり、長年の疑問ではあったのだが、後年ようやく
実在が確認でき、更に2002年の海外イベントにて現存する
事までわかった…そんなクルマが↓こちらであります。

テキトー画廊-silverfox_full

 1967年 OSIシルバーフォックス(イタリア)。
カタマラン…即ち双胴型の小柄なボディが素敵であります。

 名前について簡単に説明すると、「OSI」てのはOさんとSさんが
イタリアで立ち上げたカロッツェリア…てーと簡単すぎるから
「オリベッティ&セグレinイタリー」の略。
向こうの人のネーミングはわかりやすいよな。
 「シルバーフォックス」は、そう徒名された往年の名レーサー
ピエロ・タルッフィが企画に携わったため。
この方、日本では「船橋サーキットを設計した人」てのが
一番知られてますかね。あのサーキットも、コース図と映像等
観た限りではあるけど、なかなかにテクニカルなレイアウト。
勾配こそ多くはないものの、入門用サーキットとしては中々に
面白い設計であります。

 で、タルッフィ氏。フェラーリやマセラティのドライバーと
して名を馳せ「理論派ドライバー」として知られる一方で
レコードブレイカー、即ち速度記録挑戦車の製作にもご執心で
確か'48年だったか。自国のジレラ(単車)のユニットを
流用して、同じく双胴型のマシンを造っておられた。
大排気量&大パワーで速度を稼ぐのではなく、小排気量でも
空気抵抗を極限まで削った軽量ボディのマシンで挑む、という
姿勢を見せていたのが興味深い。

 このシルバーフォックスも、Eg自体はアルピーヌチューンの
1,000ccルノーユニット(と横っ腹に書いてある)。
なのでせいぜい70馬力程度なのだが、それでも重量級のマシンに
伍して記録を残せる…という持論に基づくものなのでしょう。

 ちなみに、その設計意図よりも特異なスタイリングが
ウケたのか↓こんな作品にも出演しております。

サイボーグ009 1968 DVD-COLLECTION

¥11,544
Amazon.co.jp

 1968年後期より放映されたモノクロ版『009』。
世代的には「♪ふきす さぶかーぜーがぁ~」の方なんですが
CS放送でイッキ観したこちらも大変お気に入りであります。
コレの#25『よみがえれ!不死鳥』(脚本:芹川有吾 演出:高見義雄)に
ボディ後半部を演出上オリジナルに改めながら「フェニックス号」
として出演しております。
多分、同じ原作者の『ワイルドキャット』に描かれていたのを
踏襲したのかもしれないが、本作ではカリフォルニア障害レースへの
出場を目論んでオオタモータース(実在したメーカーとは関係ない
…と思う)が製造したガスタービンユニット搭載車。
障害物排除用にレーザー装備したり、グライディング用の主翼を
搭載したり…と、当時の「夢の未来車」の要素が詰まったマシンです。

 いや、その話も含めて上記のDVDは欲しいなぁ。いいオネダンだし。
もう日がな一日#16『太平洋の亡霊』を土下座しながら鑑賞したい。
↑正しい鑑賞スタイル

 ちなみに、冒頭で記したミニカーてのは↓コレ。

テキトー画廊-silverfox_toy

 イタリア・ポリトイス製1/43。
背後に余計なクルマが写っているが気にせずに(笑)。
ボディもシャーシもダイキャスト製だからズッシリ重い。

(誰も期待してない)画の方は結局、背景どーするかで
迷った挙句、キツネつながりになっている。
何ともバチ当たりなコスプレだ。

 バックに記した歌は『蘆屋道満大内鑑』のアレですね。
最近は『陰陽師』のお陰でメジャーになったみたいだけど
俺が初めて知ったのも萬画版の『変身忍者嵐』だから
あまり大きなコトはいえない。


 あと、前述の現存車を色々と写真で確認したが
あまりいい状態で残っているとはいえないかな。
ホイールが腐食していたり、パネル留めのビスが一部
紛失していたり…と。


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