お前の読む本はクルマばかり。 | Gallery"TEKITOH"

お前の読む本はクルマばかり。

 やっと峠を越えたぁ。
…という私事はともかく、リハビリに↓こんなネタでも。

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 絶版本でもいいというなら参加しよう。
先日この記事書いてから、ちょっとした興味や気分転換で
↓コイツを書庫から引っ張り出して読んでたな。

テキトー画廊-supercar

 三本和彦・著『ジャガーバックス いちばんくわしいスーパーカー』
発行元:立風書房。但しとっくの昔に絶版(笑)。
コイツはお宝ブームに始まる雑文化関係の本が、軒並み値段つく
ようになる前、確か¥300程度で買ったんだと記憶している。

 何といってもあのカルト番組(笑)『新車情報』の三本センセである。
ドレだけ不躾な言動が飛び交っているか…とは期待しなかったものの
やはりその文体とかが結構気になる。

 いや優しい文体。キチンとガキ子供さんに伝わりやすい
文体で原稿書き連ねておられる。
考えてみればこのセンセ、長いことTBSラジオ『全国こども電話相談室』にて
回答者として出演しておられた事もあって(そちらは実に丁寧な解説を
されていた)、簡潔な文章にて解説してらっしゃる。
 別に今すぐ作業するワケではないのだが、児童向けの文体のオトし方の
秘訣というか法則というかが、何となくわかったのは収穫であります。
コレが「3歳のオランウータン云々」に通ずるアレかと。

 但し…文字数の関係もあるだろう。児童書は活字の級数を大きく取る
必要があるし…という前提で言うけど、あまりに簡潔な文体ゆえに
表現がストレートというか、よりバイオレンスな匂いを漂わせる箇所も
散見できるのが面白い。
 例えばジウジアーロのバイオグラフィに関する記述とか。
(以下、青文字は引用文)

初め、ベルトーネの所にいたジウジアロは、その才能を注目されて
いました。しかし、ベルトーネと意見が合わずけんかした彼は、
ギア社という所にうつりました。


 …「ケンカ」と書かれるとどうしても「腹いせに上司ブン殴ってヤメた」
みたいなのを想像してしまうのだが。
もっとスゴいのはエンツォ・フェラーリに関する記述。

 しかし、気の強いフェラーリは、アルファ・ロメオと大げんかをして
独立してしまいました。


 ぶははははは。何だか血みどろの殴り合いを想像してしまうのは
俺個人の人生経験が加味されているせいなのだろうか(笑)。
お陰様で「貧しい」「官僚主義」「メシばかり食ってる」「仕事はテキトー」
そして「ワキガ臭い」というイタ公に対する偏見の羅列に
「喧嘩上等」という属性が追加されてしまったよ。

 ちなみにこの本、資料的価値は大してないとは思うんだけど
イタルデザイン/アッソ・デ・ピッケ(いすゞ・ピアッツァのご先祖様)の
貴重なレンダリングが掲載されていたりする。
多分大昔の『カースタイリング』(三栄書房)見れば掲載されていると
思うけど、何せ中古市場にタマ出ないし、あっても高い。
 その辺は…今は学研に移管されているけど『ル・ボラン』を発行して
いた出版社だけに、素材なんかはどうにか持ってたんだろうね。

 ちなみに、イラスト担当者の箇所に大内誠さんの名が見える。
あ~、FZRとかRZVの図解とか覚えてるわー…てのはともかく
本書中の凝ったイラストは、この方のお仕事なんですかね?
何かトヨタEX-Ⅲの後ろ半分に巨大なブースターつけたクルマが
「21世紀のスーパーカー」として紹介されてたりするけど。