【クルマ画】27・若気のイタリー&アメリカン | Gallery"TEKITOH"

【クルマ画】27・若気のイタリー&アメリカン

 今も昔も、マツダ車のデザインてのは(あくまでも個人的見解でいえば)
良く言えば「意欲的」、悪く言えば「デザインし過ぎ」て感じな気がする。
最近の「ZOOM ZOOM」をキーワードにした一連も、他のメーカーでは
まず幹部のオッサン連中が却下しそうなカタチの車が勢揃い。

 …とはいえコレはやり過ぎだろ、とも思う。
実際に街中で見かけた時は目眩がした(笑)。

 で、過去のマツダ車でそんな要素が入り混じり過ぎたクルマといえば
個人的には迷わず↓コレを推す。

テキトー画廊-ルーチェ

 マツダ・ルーチェ(1972年~・LA22系)。二代目のモデルですね。
先代がベルトーネのスタイリングを源流としたヨーロピアン風だった事を
受け継いでか、このモデルでは「アメリカ向けヨーロピアン」という
モノ考えない向きには悪意のツッコミ受けそうなテイストを持っている。

 クーペボディに顕著なこのカタチ、特にGMがご執心だったようで
オペルのマンタA(1970年~。「A」の呼称は後に便宜上つけられたモノ)や
シボレーのベガ(1971年~。基本スタイリングはピニンファリーナが担当)、
少し後になってオペル・カデット…というより日本のいすゞジェミニクーペ(1974年)
といった方が解りやすいだろうが、そういう感じ。

 このテのスタイリング(特にCピラーからトランクフードに繋がるライン)に
アメ車風のバンパー一体型ノーズデザインを採り入れたのがルーチェ。
バンパーのヒン曲がり具合がセリカLBのそれと同じなので、てっきりマネしたのかと
思ったけど、調べてみるとルーチェの方が先なんですね。


 で、個人的にもルーチェには思い入れがあるような無いような。
まだ幼稚園上がる前あたりから、オイルショックの影響で自家用車を持てなかった
ウチの親父殿が、土日に家族で出かける用に会社の社用車を借りて来たことが
よくあったのだけど、その社用車というのがこのルーチェのバン。
上の画で参考までに描いたのはロータリーワゴンだが(寝ボケ半分で描いたせいか
『もーれつア太郎』のデコッパチみたいな顔になってしまった)、まぁグリル以外は
外観ほとんど同じなので。

 まだ自動車メーカーなんぞ日産とトヨタしか知らない鼻タレガキの身には
マツダなんてよくわからん正体不明のメーカーだったけど(でもよくロータリーの話を
親父に吹き込まれ、半ば洗脳のような薀蓄を食らっていた)、
あの「ロボットアニメかよ」と言いたくなるような、異様なデザインのドアノブも
オッサン臭さのないツラ構え(とはいえマイナーチェンジ後の顔のバンも乗ってきた
事があり、それはそれでガッカリしたっけ)と共にお気に入りではあった。

 マイナーチェンジで一気に老け顔になったのは単純に「若向けすぎて威厳が
足らん(その前にクラウンがクジラで失敗した影響もあったのだろう)」てのと
北米向けに5マイルバンパー装着しなきゃならん都合もあったんでしょう。
そういやMC後のバンパーはコスモと同じだったりする。


 蛇足までに、現在も俺が洗車に使っている皮セームは、この当時の
マツダ純正品(旧mマーク)だったりする。
当時のディーラーが大量に配ってくれたらしい。