日曜劇場「アンチヒーロー」が終わってしまった。毎週夢中になって観ていた。本当に面白かった。

 

白木凛(大島優子)がまさかの裏切りかと思ったら、違った。正直ホッとした。

 

でも白木凛の謎めいたセリフや法律事務所に入った動機などは回収されていないので、続編があるのかもしれない。

 

大島優子。いい顔していた。本当に魅力的な女優だ。素晴らしい。

 

紫ノ宮飛鳥(堀田真由)も思わず見入ってしまう魅力的な役だった。

 

大島優子と堀田真由が同じ場面にいると両方見たいので困ってしまう。忙しい。

 

「アホなたわごと」とケサ斬りチョップで一刀両断してはいけない。

 

ドラマも小説もヒロインの魅力は生命線である。ヒロインに限定するのが良くないなら、登場人物の魅力は絶対に重要。

 

ストーリーが面白く、登場人物が魅力的で共感できて、さらにメッセージ性が高い作品が傑作といえると思う。

 

ラスボス・伊達原泰輔(野村萬斎)を倒すには刺し違える覚悟がないと無理だった。

 

わざと逮捕されて法廷という公の場に伊達原を引っ張り出し、隠蔽しようがない法廷の場で断ち斬る!

 

自分は無傷のまま巨悪を倒すドラマは多いが、明墨正樹(長谷川博己)は捨て身だった。

 

検察官時代に強引な取り調べをして無実の人を死刑囚にしてしまった痛恨の黒歴史。

 

明墨は生涯この罪と向き合っていくのだろう。「ともに地獄に堕ちましょう」

 

志水裕策(緒形直人)が釈放されて本当に良かった。

 

志水裕策と牧野紗耶(近藤華)、倉田功(藤木直人)と飛鳥。「アンチヒーロー」は親子の物語でもあった。

 

緑川歩佳(木村佳乃)は良心が痛んで伊達原を裏切るのではないかと推理していたが、裏切りではなかった。

 

始めから明墨と歩佳と桃瀬礼子(吹石一恵)は同志だったとは。

 

あんなに近くにいたのに伊達原に本心を見抜かれなかった演技力は素晴らしい。

 

明墨一人では勝てなかった。赤峰柊斗(北村匠海)の力も大きい。

 

赤峰はアンチヒーローを継承するのだろうか。

 

緋山啓太(岩田剛典)を無罪にした時は「このドラマ大丈夫か?」と疑ったが、戻るべきところに戻った。

 

伊達原も始めは純粋な気持ちで、正義を貫くために検察官になったのだろう。

 

いつの間にか権力の魔性に魅入られ、まるで悪鬼がその身に入ったかのように狂乱してしまった。

 

野村萬斎の怪演が光る。

 

飛鳥は最初、赤峰に冷たい態度を取っていたが、共戦していくうちに共感したのか、親しくなり、態度や話し方も変わっていった。

 

ラブストーリーには発展しなかったが。

 

大島優子は出番が少ない脇役かと思ったら、とんでもない重要役で良かった。

 

俳優は役柄で違って見えるから不思議だ。白木凛役の大島優子は見惚れるほどいい顔をしていた。