2007年8月12日、両国国技館の第1試合はヤングライオン同士の対決。
平澤光秀VS内藤哲也。15分1本勝負。
2006年1月28日にデビューした平澤は187センチ、104キロ。北海道出身。格闘技のバックボーンはアマレスだ。
2006年5月27日にデビューした内藤は、180センチ、95キロ。東京都出身。アニマル浜口ジムでプロになるためのトレーニングを積んできた。
内藤は黒のショートタイツに黒のリングシューズ。ほぼ黒髪に見えるやや染めた髪。
ゴング前から闘志満々の内藤。ロックアップから平澤をロープ際まで押し込むと、先に内藤が仕掛けて張り手!
怒った平澤が張り返し、張り手合戦。
内藤がボディにニーを叩き込み、フライングメイヤーからスリーパーを狙うがすぐに平澤がハンマーロック。
グラウンドの攻防。内藤がアームロック、アームホイップ。スピーディーなバックの取り合いに拍手がわく。
平澤がエルボー! 内藤がエルボー! エルボー合戦。
内藤がエルボーエルボーエルボー連打でコーナーまで追い込み、すくい投げからキーロック。
内藤が腕十字固め! 平澤が慌ててロープに脚をかけた。
平澤は左腕を痛めたか。内藤が左腕にキック連打!
「やんのかこらあ!」と怒りの平澤がエルボー連打、張り手!
内藤をコーナーに追い込んでボディにキックを連打し、すくい投げを打ち、逆片エビ固め!
苦悶の表情の内藤。ロープが遠い。リング中央。内藤は這って必死にロープをつかんだ。
平澤がコーナーに飛ばして突進するが、内藤がカウンターのドロップキック! 入った。
コーナーを背にする平澤。内藤が助走をつけて顔面にドロップキック!
内藤が一発で軽々とコーナーポスト最上段に飛び乗り、ミサイルキック!
カバーに入るがカウントツウ。
5分経過。
平澤がアマレス殺法か、抱え上げて鮮やかな投げを打つ。さらにサイドスープレックス!
カバーの体勢。カウントツウ。
平澤がロープに飛ばすと内藤がフライングエルボー! 飛距離の凄さにどよめきが起こる。
内藤がロープに飛ぶと平澤がカウンターのスピアーからエビ固め! カウントツウで内藤が返す。
平澤が逆エビ固め! 内藤苦しい。ロープに這うが平澤が中央に引き戻す。
ここで決まってしまうのか。ヤングライオン同士の対戦では先輩の逆エビ固めが決まるパターンだ。
しかし内藤が何とかロープをつかんだ。根性に歓声と拍手がわく。
平澤が腰にストンピング! バックを取ってジャーマンを狙うが、粘った内藤がエルボー連打!
平澤もエルボー! エルボー合戦。平澤が張り手!
ロープに飛んだ平澤がラリアットを放つがかわした内藤がジャパニーズレッグロールクラッチ!
カウントスリーが入った。内藤勝った。
平澤は肩が上がっていたと浅見レフェリーに猛抗議。
まだ立てない内藤に平澤が猛然とストンピングを連打!
納得いかない平澤はリングを下りると関係ないリングアナの胸倉をつかんで文句を言う。
後輩が善戦するが、最後は先輩が勝つパターンが多いなかで、予想を覆す内藤の奮闘。
第1試合から国技館を盛り上げた。