2007年2月18日、両国国技館で行われたIWGPヘビー選手権試合。
王者・棚橋弘至に挑戦するのは、ジュニアの喧嘩番長・金本浩二だ。
棚橋は105キロ。金本は80キロ。25キロの体重差がある。
ファーストコンタクトは力比べのようなロックアップ。
スピーディーなグラウンドの攻防。
金本がローキック! 力比べ。棚橋が押す。棚橋がヘッドロック。
技の切り返し合戦。両者の速い動きに拍手がわく。
金本がハンマーロック。棚橋がフライングメイヤーで投げるが金本が足首を極めてアンクルホールド!
すぐに棚橋がロープに逃れた。
金本がいきなり笑顔で握手を求める。迷う棚橋が右手を差し出すと金本がボディにバックキック!
さらに頭部にハイキック! 金本がフロントキック連打でコーナーに追い込み左右の張り手から顔面ニー3連発!
怒った棚橋が張り手連打! 金本をコーナーに追い込みエルボー連打、キック連打、顔面ウォッシュ連打!
棚橋がロープに飛ぶと金本がカウンターのドロップキック!
さらにジャンピングハイキックを叩き込み、棚橋をコーナーに叩きつけると、金本が顔面ウォッシュ連打からロープに飛んで顔面ウォッシュ!
棚橋がコーナーに飛ばしてドロップキック!
しかしすぐに立った金本が胸板に強烈なニーを叩き込み、棚橋がダウン。
エプロンにエスケープした棚橋に金本がローキック、ミドルキック、ハイキック!
棚橋が場外に転落。金本も下りて場外乱闘。
金本が棚橋を鉄柱に叩きつけた! 片膝をつく棚橋の頭部にハイキック!
棚橋が場外でダウン。
完全に金本ペースだ。リングに戻った棚橋に金本がフライングニールキック!
金本がミドルキック連打! 「来い!」と叫ぶ棚橋に金本がミドルキック連打から踵落とし! 禁断の顔面キック!
入った。棚橋ダウン。金本が顔を踏みつける足蹴フォールの体勢。カウントツウで棚橋が返す。
棚橋が反撃のフライングエルボー! 金本がミドルキックを放つが脚を取った棚橋がバックを取って投げっ放しジャーマン!
回転しすぎて顔面を打った金本が苦悶の表情。
棚橋がコーナーポスト最上段からミサイルキック!
反撃開始か。棚橋が延髄斬りからバックを取ってジャーマンスープレックスホールド!
カウントツウで金本が返した。
棚橋がエルボーを叩き込み、ロープに飛ぶと金本が柔道殺法で鮮やかにぶん投げた!
金本が左右の張り手から首投げを打ち、腕十字固め!
苦悶の表情の棚橋。金本が足首を極めてアンクルホールド!
リング中央。棚橋が叫んでいる。きついのか。回転して何とかロープをつかんだ。
金本がローキック、ボディにバックキック、顔面ニー!
金本がロープに飛ばそうとしたところを棚橋が腕をつかんでスリングブレイド!
カバーに入るがカウントツウ。
棚橋がロープに飛ぶと金本がボディにバックキックから足首を極めてアンクルホールド!
苦しい棚橋。ロープが遠い。足首を極めたまま金本が立ち上がると棚橋が延髄斬りを放つがよけられた。
金本がバックキック! 持ち上げてファルコンアロー!
カバーの体勢。カウントツウで棚橋が返した。
エルボー合戦。延々にエルボー合戦。左右の張り手合戦。意地の張り合いだ。
棚橋が張り手、張り手、張り手連打で金本がダウンしたが、すぐに立って頭部にハイキック!
金本がコーナー最上段に上がると棚橋が雪崩式ブレーンバスターを放つが金本が体を浴びせた。
バックを取った金本がタイガースープレックスホールド! カウントツウ。
金本がボディスラムで投げ、コーナー最上段からのムーンサルトプレスはよけられて自爆。
棚橋がコーナー最上段からハイフライフローを放つがよけられて自爆。
金本が脚を取って変形のアンクルホールド! 両脚を極めている。この日のために新技を用意したのか。
膝極め式アンクルホールド。
棚橋苦しい。厳しいのか、海野レフェリーのシャツをつかむ。
決まってしまうのか。絶対に負けられない棚橋は、ロープに逃れることなく力で強引に技を解いた。
金本が背中にキック5連発! またもや棚橋の顔面に強烈な蹴り!
ダウンする棚橋。金本がボディスラムで投げようとすると棚橋がバックに回ってドラゴンスリーパー!
棚橋はドラゴンスリーパーを極めたままジャイアントスイングのように回転し、ファイナルカット!
勝負に出たか、棚橋がコーナー最上段からハイフライフロー!
カバーの体勢。カウントツウで金本が返した。棚橋が驚きの表情。
棚橋がフルネルソンの体勢。しかし金本がエルボーを叩き込み、首固めに丸め込んだ。
カウント2.99で棚橋が返す。危ない。金本が顔面ニー!
金本は勢いあまって場外に転落したが、すぐに戻って来ると左右の張り手を連打し、棚橋をコーナーに乗せて雪崩式フランケンシュタイナー!
カバーに入るがカウントツウ。
金本の張り手をかわした棚橋がバックを取ってフルネルソン。粘る金本に棚橋がダルマ式ジャーマンスープレックスホールド!
何とカウントワンで金本が返した。
棚橋がフルネルソン。ドラゴンスープレックスホールド! カウントスリー。
棚橋激勝。それにしても金本は強かった。
勝利インタビューで棚橋は「まず最初に金本選手にお礼を言いたいです。本当にありがとうございました」
マイクを持った棚橋がリングの中央で愛を叫ぶ。
「何があろうと、新日本プロレスはオレが守ります。だからみんな、信じてついて来てください!
みなさーん! 愛してまーす!」