2006年9月10日、さいたまスーパーアリーナで開催されたPRIDE無差別級グランプリ準決勝。

 

ジョシュ・バーネットVSアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ。

 

北斗の拳「愛をとりもどせ」で入場して来る蒼い目のケンシロウ・バーネット。

 

ノゲイラは「ブラジリアン柔術の恐ろしさを知ることになるだろう」と自信満々。

 

バーネットは191センチ、116キロ。ノゲイラは191センチ、111キロ。

 

1Rのゴングが鳴った。バーネットが左右のフック、右ローキックと積極果敢。

 

ノゲイラの右ストレートが顔面に入った! 

 

打ち合い、組んだ。バーネットがボディにニー! 打ち合う。ノゲイラのジャブが顔面に入っている。

 

組んで差し合い。バーネットが右ローキック、左ストレート、右ローキック!

 

組んで互いにボディにニーを打つ。

 

バーネットの左右のフックが命中! ノゲイラが倒れてバーネットが上になり、パンチを連打する。

 

しかし下になっても強いノゲイラ。注意が必要だ。下からノゲイラがパンチを連打! バーネットが上からパンチ連打!

 

ノゲイラが脚を取って立つ。バーネットが粘るがノゲイラが上になった。

 

腕を狙うノゲイラ。サイドポジションだ。

 

5分経過。

 

ノゲイラが上からパンチ連打! ボディに背中にニー連打! 

 

バーネットがひっくり返して立ち上がり、フロントチョーク! 入っている。苦悶の表情のノゲイラ。

 

バーネットが顎にニー! 打ち合う。

 

残り3分。ノゲイラがバックを取り、脚をかけて倒すが、互いに足首を極めにいく。

 

バーネットがアキレス腱固め! ノゲイラ苦しいのか。しかし外した! 

 

ノゲイラが上になり、左右のパンチ連打、ハンマーパンチ連打! バーネットが苦悶の表情。

 

残り1分。バーネットが下からパンチを打つ。

 

ノゲイラが腕を取って腕十字固め! バーネットが手と手をロックして必死に防御する。

 

決まってしまうのか。何とバーネットがノゲイラの腕十字固めを外した! どよめきが起こる。

 

バーネットが上からパンチ連打、ハンマーパンチ連打! 

 

ここで1R終了のゴング。大歓声と大拍手が巻き起こる。

 

放送席も「世界最上級の闘い」と絶賛。

 

 

2R、ノゲイラが脚を取るが、倒れないバーネットがフックを放つ。

 

上になったバーネットがパンチを打つが、ノゲイラが踵をつかんで上になる。何という技術か。

 

ノゲイラがハンマーパンチを振り下ろすが、一瞬の隙をついてバーネットが両手で体を押してひっくり返し、バーネットが上になる。

 

バーネットの技術も高い。上から左右のパンチを打つバーネットだが、ノゲイラが腕を引いてバックを取り、上になる。上手い。

 

残り1分。バーネットが腕を取ってアームロックを狙う。腕十字かと思ったらバーネットが必殺技・膝十字固め!

 

ノゲイラが必死にディフェンスするが、膝十字固めが極まっている! これは外せない。

 

ここで2R終了のゴング。

 

 

いよいよ判定。1人目のジャッジはノゲイラ。2人目がジョシュ。3人目もジョシュ!

 

バーネットが勝って決勝進出。強豪ノゲイラを破った。これは大きい。

 

ノゲイラはすぐにリングを下り、退場した。耐え難い悔しさが伝わってくる。全く納得していない表情だ。

 

PRIDEでノゲイラに勝ったのはヒョードルとバーネットの二人だけ。

 

ジョシュ・バーネットが練磨してきたプロレスリングの技が世界最高峰の舞台で通用した。