2000年10月9日、東京ドームで行われた頂上対決。

 

新日本プロレスの佐々木健介と全日本プロレスの川田利明が真っ向勝負。

 

ノンタイトル戦だが健介の腰にはIWGPヘビーのベルトが巻かれている。

 

IWGPヘビー級チャンピオンでG1覇者。2冠の健介は絶対に負けられない。

 

それは川田も同じで断崖絶壁の全日本プロレスを死守する闘いが始まる。

 

運命のゴングが鳴ったが、すぐには動かない。睨み合う両雄。

 

ストロングスタイル対王道プロレス。川田はいきなり屈伸運動を始めた。

 

ファーストコンタクトはロックアップで力比べ。押し合う。離れた。

 

健介の張り手をよけた川田がヘッドロック。健介がボディブローからヘッドロック。

 

川田がロープに飛ばすが健介がショルダータックル! コーナーで間を取る川田。

 

川田がエルボー、顔面にフロントキックからジャンピングハイキックをかわした健介がグーパンチ!

 

タイガー服部が注意する。川田はよろけてダウン。

 

健介が構わずキック連打、フロントヘッドロックを極めながらボディにニー連打、上になった健介が拳を構えた。

 

服部が止める。しかし健介が服部を突き飛ばして上から顔面にグーパンチ、グーグーグーパンチ連打!

 

怒った川田がタックルで倒して上になると、目には目の顔面グーパンチ連打!

 

服部の制止を無視して川田が後頭部にパンチ連打からスリーパーホールド!

 

苦悶の表情の健介が一本背負いで投げ、ラリアット!

 

今度は健介がスリーパーホールド! 川田が苦悶の表情。

 

5分経過。

 

健介がローキック! 蹴りなら俺のほうが上とばかりに川田がローキック! 健介もローキック!

 

ローキック合戦だ。

 

川田がローキック! 健介が張り手! 川田が逆水平チョップ! 健介も逆水平チョップ!

 

逆水平チョップ合戦。互いに意地を張り合い、全くよけずに打ち合う。両者とも壮絶な逆水平の嵐!

 

川田が顔面にフロントキック! 健介が張り手! 川田も張り返す! 張り手合戦。健介がグーパンチ!

 

怒りの川田が後頭部にジャンピングハイキック! 健介ダウン。

 

川田が猛然と襲いかかる。ミドルキック、ボディにニー連打、顔面にニー、ハイキック、ミドルキック連打、顔面にハイキック!

 

ダウンする健介の腕を取った川田が逆水平チョップ連打! 健介が張り手! 川田が逆水平!

 

川田が逆水平連打から腕を捻って後ろまわし蹴り!

 

攻める川田。背中にキック、顔面キック、バックを取ってデンジャラスバックドロップ!

 

危ない。健介が首筋を押さえてダウン。危険な落とし方にどよめきが起こる。

 

休まず攻める川田が顔面にジャンピングハイキック! カバーに入るがカウントツウ。

 

10分経過。

 

川田がストレッチプラム! 健介苦しい。川田が叫びながらねじる! 健介が何とかロープをつかんだ。

 

しかし川田がすぐにストレッチプラム! 看板を賭けた闘いだけに絶対にギブアップはできない。

 

川田がカバーに入るが健介がカウントワンで返す。

 

川田がボディスラムで叩きつけ、背中にキック! 

 

押されている健介。川田がパワーボムの体勢。粘った健介がリバーススープレックス!

 

川田が顔面キック! 倒れない健介がロープに飛んでラリアット! 

 

反撃開始か、健介がミドルキック連打から逆一本! 脳天から落ちた川田。

 

健介がロープに飛んでラリアット! カバーの体勢。カウントツウで返した川田に健介がサソリ固め!

 

苦悶の表情の川田。ロープに逃れたが、健介がすぐにサソリ固め!

 

川田も絶対にギブアップできない。「NO!」と叫ぶ。崩れた。

 

15分経過。

 

健介がロープに飛んでラリアット! 倒れない川田がロープに飛んでラリアット!

 

意地のラリアット合戦! 互いに何度も何度もロープに飛んでラリアットを打つが倒れない。

 

健介がロープに飛んでラリアットでなぎ倒したと思ったら、すぐに起き上がった川田が顔面キック!

 

両者ダウン。

 

健介と川田が同時にラリアットは相打ち。もう一度同時にラリアットは健介が勝った。

 

健介がノーザンライトボムを狙うが川田が粘る。崩れた。川田がジャンピングハイキック! 健介ダウン。

 

川田がジャンピングハイキック! 健介は倒れない。川田がジャンピングハイキック!

 

健介は倒れない。川田のジャンピングハイキックをラリアットで薙ぎ払った!

 

勝負に出るか。健介がロープに飛んだが川田がカウンターのジャンピングハイキック! 入った。

 

川田がカバーの体勢。何とカウントスリー! 川田が勝った。健介敗れる。

 

壮絶な熱闘。終始異様な熱気に包まれた東京ドーム。

 

健介がIWGPベルトを田中リングアナに渡している。まさか返上するのか?

 

もちろん握手などしない。すぐにリングを下りて退場した健介。

 

死ぬほどの悔しさがありありと伝わる。

 

川田は見事に勝利し、全日本プロレスの強さを証明した。