2000年1.4東京ドームのセミファイナルは、シングルマッチ60分1本勝負。

 

T2000の蝶野正洋とnWoジャパンの武藤敬司の頂上対決。

 

負けたほうのチームが解散という意味合いのあるシングルマッチだが、個人闘争とも思える。

 

 

序盤はグランドの攻防で静かな立ち上がり。

 

5分過ぎ。蝶野がロープに飛ばしてケンカキックをかわした武藤がドロップキック・・・も蝶野がかわす。

 

互いに技を知り尽くしているから読まれてしまう。

 

力比べ。武藤がリバーススープレックスで投げ、ヘッドロック。

 

90年代の新日本プロレスを引っ張ってきた両雄。2000年はどういう闘いを見せるのか。

 

武藤がフライングメイヤーからロープに飛んでフラッシングエルボー、アームロック、キーロック!

 

蝶野側のセコンドにはドン・フライとAKIRA。武藤側にはヒロ斎藤、天山広吉、小島聡。

 

武藤がローリングソバット! コーナーに飛ばしてスペースローリングエルボーは蝶野がよけてボディにキック!

 

蝶野がロープに飛ばしてマウンテンボム! 武藤が脳天から落ちてしまった。首を押さえて苦悶の表情。痛めたのか。

 

10分経過。

 

蝶野が顔面キック! 武藤がフランケンシュタイナー! 蝶野も首を痛めたか。両者ダウン。

 

蝶野がジャンピングパイルドライバーからのバタフライロック!

 

互いの首を狙うまさに首獲り合戦か。

 

ロープに逃れた武藤に蝶野がケンカキック! カバーに入るがカウントツウ。

 

蝶野がロープに飛んでケンカキック・・・脚を取った武藤がドラゴンスクリューを防いだ蝶野が腕十字固め!

 

激しい読み合い。ロープに脚をかけた武藤に蝶野がジャンピングパイルドライバーからのバタフライロック!

 

武藤が苦悶の表情。何とかロープに脚をかけた。エプロンにエスケープする武藤。

 

蝶野がコーナーポスト最上段からエプロンの武藤にダイビングショルダーアタック!

 

捨て身の大技だ。両者場外に転落。

 

蝶野が武藤を鉄柱に叩きつけ、本部席の上でパイルドライバーを狙うが、武藤がドラゴンスクリュー!

 

本部席から転落した蝶野が膝を押さえてダウン。

 

リングに上がろうとする蝶野の膝に武藤がピンポイントドロップキック!

 

15分経過。

 

リング上。武藤がコーナー最上段からミサイルキック! またもやピンポイントドロップキック!

 

蝶野をコーナーに乗せて、武藤が雪崩式フランケンシュタイナー!

 

武藤の時間。ピンポイントドロップキック、ドラゴンスクリューからの足4の字固め!

 

蝶野が苦悶の表情。武藤も苦悶の表情。

 

蝶野が逆4の字固め。転がってロープブレイク。

 

武藤がピンポイントドロップキック! ピンポイントドロップキック! ドラゴンスクリュー!

 

蝶野苦しい。武藤がドラゴンスクリューを狙うが蝶野が防いでバタフライロック!

 

20分経過。

 

何とかロープをつかんだ武藤がピンポイントドロップキック、ドラゴンスクリューからの足4の字固め!

 

蝶野苦しい。武藤がこの技で決めるか。蝶野が武藤を引きずりながらロープをつかんだ。大拍手がわき起こる。

 

武藤がロープに飛ぶと蝶野がカウンターのフライングニールキック!

 

しかし武藤がすぐにバック宙キック! 決まった。両者ダウン。

 

武藤がシュミット式バックブリーカーからコーナー最上段に上がり、ムーンサルトプレス!

 

カバーの体勢。カウント2.8で蝶野が返した。

 

武藤が足4の字固めを狙うが蝶野が首固めのように回転してのバタフライロック! 武藤がロープに脚をかける。

 

蝶野がロープに飛ぶが武藤がカウンターのフランケンシュタイナーからの腕十字固め!

 

めまぐるしい攻防。蝶野がロープに脚をかけた。

 

武藤がシュミット式バックブリーカーから再びムーンサルトプレスを狙うが蝶野が両膝で迎撃!

 

第1回G1クライマックス決勝を思い起こす。

 

蝶野が必殺STF! ここまで温存していたか。武藤が苦悶の表情。何とかロープをつかんだ。

 

蝶野がWレッグロックからSTF! 秘密兵器のクロス式STF!

 

武藤苦しい。ロープが遠い。武藤がギブアップ!

 

25分の熱闘。勝ったのは蝶野正洋。

 

 

プロレス界の枠を飛び越えて、芸能界、スポーツ界まで巻き込んだnWoジャパン。

 

総帥だった蝶野が自らの手で解散に追い込んだ。