小説におけるR18の境界線については、いろいろと調べたが、結構その線は曖昧で、ここまではOKだが、これ以上攻めると反則負けという境界線を言葉で解説するのは難しいようだ。
私もヒロインピンチシーンを書くので、この境界線を常に気をつけている。
プロレスの反則攻撃はファイブカウントまで許される。
例えばアキレス腱固めを決めて相手選手がロープをつかむと、レフェリーが「ブレイク!」と言う。
それでも技を外さないと、レフェリーが「ブレイク、反則、ワン、ツウ、スリー、フォー」と数える。「ファイブ」まで行くと反則負けになるので、フォーで技を解く。
ダーティープレーだが、プロレスではよくあるシーンだ。
私は小説でもファイブカウントまで行く前のギリギリの線まで攻めたいと思っている。
普通の小説なのにきわどいシーンを書くのは、読者をハラハラドキドキさせる高度な技でもある。
ただ、行き過ぎると反則負けになってしまうので、自浄能力を発揮し、自分で境界線を決めておくことが大事だと思う。
Amazonは境界線が結構厳しいと聞く。ほかにも厳しいサイトはある。
漫画や画像と違い、小説は文字だけなので、漫画や画像に比べると、そうそう反則負けになることはないと思うが、読者に不快な思いをさせてはいけない。
ババ様も「腐海に手を出してはならん」と言っている。
冗談はさておき、R18ではないほかの小説のきわどいシーンは参考になる。
百舌シリーズでは、ヒロインの美人刑事・美希が犯人の手に堕ち、ベッドに一糸まとわぬ姿で大の字に拘束されてしまう。
ただ、うつ伏せだった。しかし、犯人に思いを遂げられてしまうのだ。
もしも仰向けで、露骨な表現を用いると反則負けになったのではないかと推測する。うつ伏せというところがポイントか?
反則負けにならない理由で大事なことは、全体のストーリー性の高さだ。ストーリー性が高いと、明らかにエロスが目的で書いていないことがわかる。
きわどいシーンが全体のほんの2%程度ならR18にはできない。
なぜならR18と謳ってしまうと、読者はそういう気持ちで読むので、2%程度しかきわどいシーンがないと大ブーイングだろう。「金返せ」コールが起きてしまう。
とにかく守りには入りたくない。反則すれすれまで攻めたい。スリル満点のストーリーは面白いし、私もハラハラドキドキできる小説は読みたいと思う。
露骨な描写をしてしまうのはセンスがないというか、語彙力の欠如だろう。
オブラートに包み、比喩を巧みに使い、言葉を選んで書いていくことを私も心がけている。
このテーマについては続きを書こう。まだ語り足りない。