私は同年代の独身女性たちより収入も預金も少ないと思うが、日々の食事に使えるお金はおそらく平均以上。
低収入でありながら予算を十分に確保できるのは食費以外の支出が少ないから……いうのが理由のひとつ。
プロパンガスの使用料金は高いが、歩けないのでどこへ行くのにもタクシーを呼ぶ必要があるが、24時間在宅なので夏と冬のエアコン代はものすごい額になるが、田舎の格安アパートに住んでいて交際費や趣味費が0円で医療費も助成してもらえて服も化粧品もほとんど買わず……という暮らしは基本的に大してお金がかからない。

私が食費を奮発できるもうひとつの理由は、持病の進行具合と関係がある。
配偶者や子どもに財産を遺す必要のない単身者が月々に使えるお金というのは、収入だけでなく自身の推定残り寿命によっても変わってくるのだ。

「早ければあと1年」という意味のことを脳外科医に言われて4年が経過した。
将来に備えてコツコツ貯金しなくていいので節約する必要がなく、それどころか毎月多少赤字になってもOKなので、蜂蜜に一日数千円などという大それたことができるのだ。
だが、この「早ければ」というのが曲者。
「遅ければ」あとどれくらいなのだろう。
体調は着々と悪化しているので大丈夫だとは思うが、あと3年も5年も生き延びたらマヌカハニーで財産を激減させた愚行を後悔することになるかもしれない。
でもマヌカハニーは今後も臆せず買う。