【日本刀の鍛錬について】

 

 

実物に触れる機会はあまりないかもしれませんが、

日本刀とはその名の通り日本固有のもので

世界の鉄工芸品の中でも

最高峰に位置付けされている工芸品です。

 

 

日本刀の素材は玉鋼とと言われる

「たたら製鉄」によって作られます。

 

 

「たたら製鉄」に関しては私もよく理解していないので

自身で調べてみてください。

 

現在、島根県の奥出雲町で

「たたら製鉄」が復元されているようです。

 

 

玉鋼を作るには「たたら製鉄」の技法で

3昼夜70時間作業を続けないといけないそうです。

 

そうしてできた玉鋼を叩いて伸ばしたり、

折り曲げる「折り返し鍛錬」をすることで

玉鋼の不純物を取り除き、

炭素量を均一化して強度を高めて行きます。

 

 

日本刀は「折れず、曲がらず、よく切れる」

という3つの条件を追求したものですが、

切れるためと曲がらないためには

鋼は硬くなければならないし、

逆に、折れないためには鋼は

軟らかくなくてはなりません。

 

 

こうした矛盾を解決し一本の刀を作るには、

流派によって方法は違うようですが、

柔らかい心鉄(しんがね)を硬い皮鉄でくるむ

という工程があるようです。

 

 

もはやなにを言っているかわかりませんが、

最後に「鍛錬」という言葉ですが、

調べてみると、金属を打って鍛えること。

きびしい訓練や修養を積んで、

技芸や心身を強く鍛えること。とあります。

 

まさに鋼を叩いて刀を作る工程も鍛錬ですし、

厳しい訓練を積むことも鍛練と言います。

 

 

「千日(せんじつ)の稽古をもって 鍛(たん)となし、 

万(まん)日(じつ)の稽古をもって 錬(れん)となす」

 

 

宮本武蔵の名言ですが、

「千日継続してやり続けることで

物事は役に立つようになる。

 

万日継続しなければより

良いものに昇華させることはできない」

という意味です。

 

継続することの大切さ、

努力を続けることの大切さが伝わってくる名言です。

 

1年が365日ですから千日は約3年、

万日は約30年になります。

 

 

多くの工程と鍛錬によって出来上がる

世界屈指の工芸品にまで昇華された日本刀のように、

私たちも毎週集まり、

心新たに倫理の学びを実践し続けて行きたいものです。