(その8)のつづき
さぁ、このまま私はこの駐車スペースから抜け出せないままで居なければならないのでしょうか?
な、訳無いです!というか、そんなこと許されるはずがない!
もう一度、シフトノブをじーっと眺めてみました。すると
「あれ?これ何?」先端の「だるまさんの頭」の部分から少し下に視線を下ろすと輪っかのようなものがありました。
「もしかして~、もしかして~♫」とその部分をシフトノブを握ったまま人差し指と中指で挟むと、その輪っかが「カキーン」という音はありませんでしたが(笑)上方向に動くではありませんか!
「もしかして!これがRにシフトが容易に入るのを防ぐためのロック機能なのか!」
輪っか部分を両指で挟んで持ち上げると、次の瞬間、1速の左隣の「R」に「カキーン」と入ったのです!
「あぁー!なーんや!」と一人車内で歓声を上げたのでした!
ちなみにフランス滞在中に、ほぼ100%の割合で、駐車スペースへは「前進」で車が入れられていました。「後退」で入っている状態はほとんど見ることはありませんでした。日本ならその駐車スペースにも寄りますが、ほぼ逆の「後退」ですよね。
左に柱があったのと、さすがに後退は見通しが利かないのでそれらに注意しながら、車が前進走行出来る位置までゆっくりと後退しました。そして駐車場内の出口を示す看板を頼りに車を走らせました。
そして、次なる問題がまたまた早速発生!オリビア・ハッセー!(←ネタです)
iPhoneに入れておいたナビ・アプリ「sygic」が動いてくれないのです。
触れ込みには「電波を切った状態でもちゃんと表示する」(ようはgoogle mapのように移動先の地図を都度ダウンロードする必要がなく、既にフランス全土の地図情報がこのアプリに仕込まれている。その分このアプリ自体の容量は大きくなるが価値は十分にあり、というもの)と書かれていたはずなのに、どうも上手く作動してくれないのです。
日本から持ってきたポケットwifiと電波を繋いでみてもダメ(正確な位置情報を瞬時に拾ってくれない)かと言って、フランス国内の携帯会社に繋ぐと、パケ放題でも無いのに後からビックリする請求が来たら大変だし。。。
地図の内容はすごく充実していて、検索機能も抜群、表示も見やすく、価格は確か1700円くらいだったかな?現地でナビを借りるよりも安価だし、と選んだのに、このままでは「無用の長物」になってしまいます。
何よりも、ナビが無いとまずこの初めて来た国を車で移動するなんて、まず不可能な話です。
ナビが動かない、動かない、と困りながらも車は駐車場の下りスロープをどんどん下り一般道に出ようとしています。後ろから車も着いてきます。とにかくここは前に進むしかありません。
ナビも無い、初めての右側通行の国、初めての海外での車の運転、かなり変な汗が腋の下から流れ落ちまくっていました。
空港周辺の道路は車が多く、道があちこちに別れ、流れも速く、案内板を見ても当然のことながらフランス語で書かれているため、何がなんだかよく分かりませんでした。
とにかく、どこかで止まって一度落ち着こうと駐車出来る場所を探しますが、まったくありません。
そのうち、フランス特有の「ロータリー交差点」が出てきました。
日本を出るときにはその特性、走り方の決まりなどは読んできたのですが、やはり実践というのはそう甘いものではありません。
後ろの車から思いっきりクラクションを鳴らされ、恐る恐るその車を見るとその運転手さん、かなり激怒していたご様子でした(苦笑)
やっと、車を止める場所を見つけ車を停車させエンジンを切りました。
涙こそ、出ませんでしたが、それに近い感情がこみ上げてきたのは事実です。
この時に、なんと自分がやろうと挑戦しようとしたこと(初めてきたフランスで一人車で旅行する)が無謀だったのかな?と思い返して、後悔の念を抱いたことでしょうか。
無意味に車の外にでて、目の前に行き交う他の車を眺め、レンタカーの車体を見回しました。
このまま車での移動を止めて、空港に戻りこのレンタカーを返してしまおうか。情けないけど、この先この不安を抱きながら旅をしてもツマラナイだけかもしれない、と。
というわけで、今日はここまで
このシリーズは次回(その10)に続きますよ