ずっと私を意図的に無視というか意地悪してる先生K。

 

というのも普段静かな60代の女性の生徒さんに高圧的な態度で

なんで英語を上手に話せないの?なぜ?」と

あおって生徒さんが切れて言い返してトラブった先生。

そしてその一件を廊下で聞いていた他の先生がマネージャーに言ったみたいで、

Kはそれを私が言ったと勘違いし、その時に職員室にいるときに

 

「こういうことは誰にも言わないで。言うなら私に直接言って。これがチームワークだから。」と怒って言った。

 

それからぎくしゃくが始まり、授業にサポートで毎週入っても無視。

職員室でも無視。

生徒さんも明らかに感じているKの身勝手な授業中のふるまいさと私への冷遇。

でも、まーこれも仕事の一環だからと週1の授業に耐えていた。

 

 

数日前また別のクラスの生徒さんから苦情が来たらしく、上層部にまで苦情が入ったらしい。

職員室でKが自分がいかに被害者かを涙ながらに語って同僚の同情を乞うていた。

冷ややかに見る先生となだめる先生もいた。

 

ある先生(カレッジ出勤初日に私にコーヒーを作ってくれた優しい先生)

がコピー機の前でため息をついていたから「大丈夫?」と話しかけたら「私の準備不足なのよ。だから大丈夫。

ただ、ここ数日Kの被害者意識にうんざり。仕事ができなくなる。」

と言っていたので、思わず私も「私無視されているんだ・・・。」

と言った。

「うん、第六感で何か感じていた。大丈夫よダーリン。」とハグしてくれた。仲間がいた。安心した。

そっか、やっぱり気付かれるほどだったんだ・・・。

 

 

来年度の9月からは彼女とは組めませんと上司に伝えようとしていた矢先の一昨日の夜、

Kからカレッジのラインみたいなのが個人的に来た。

 

「サワ。あなたとあなたの家族が神様に守られていますように。」から始まっていた。ウワッキモ。

 

「サワ、お願いがあるんだけれど。前にマリアとトラブった件あるでしょう。

そしてマリアが机をバンバン叩いて私は彼女をなだめていたの、憶えているでしょう?

あの時のことをレターに書いてくれる?

あなたは、私が他の生徒さんは「あなたが先生でよかったと言ってたわよ」と言ってくれたでしょう。

そのことも全部を書いてほしい。」だって。

 

ふーっとため息ついた。どれだけあんたに苦しめられている人がいるかわかる???と思いながら冷静に返事を書いた。

「もちろん。ただ手紙を書く前にあなたに話したいことがあるので明日話しましょう。」

 

 

そして昨日の朝、先生が私を見て今までみたことのない卑しい笑顔で私に

おはよう、サワ。今から話しましょう。」

だと。

普段は熊のような私も腹をくくった私は案外怖いと思う。

どうせ嫌われているし来年度は一緒に働かないし、

ということで、個室に入る。

 

一方的に自分の都合の良いようにとらえているカルダの話が終わったところで

「あのね、カルダ。その前になぜ、今更なぜこれを書いてほしいの?」

「それは・・・」と最近の苦情をもらったことを被害者ベースで話す。

「そっか・・・。あのね、私、あなたに伝えたいことがあるの。

(一瞬沈黙。)

あなたは良い人だと思うよ。

朝3時に起きて世界中の人のために祈っていると授業でも言っているし、ガンを患い

闘っているのも知っている。よく頑張っているよね。(とりあえず褒めておく。)

でもね、あの事件の後ね、あなたは私にすごく冷たい態度をとったの。そしてずっと無視していたの。

私はあなたのことがとても怖くて、金曜日になるのがすごく嫌だったの。」

 

カリダは目をそらしながら「それは誤解よ。誤解、誤解よ。あなたに仕事の負担を増やしたくなかったから

ただ言わなかったの。金曜日の午後はゆっくりしてほしいから・・・」と白々しい言い訳を言っていた。

目をそらして話していた時点でアウトと思ってしまう。

 

 

「私はすごく悲しかった。あなたは私のことを嫌っていると知りながら金曜日にあそこに行かなくては

ならなかった。だからほかの生徒さんも私のように感じている人がいると思うの。

コミュニケーション不足とは

思うけれど私はあなたに話しかけるのが怖かったんだよ。」

 

 

「おー、サワ。そんなこと言わないで。私は人を嫌いになるような小さな人間じゃないわよ。

So Sorry」と何度も謝っていた。とりあえず謝った。ただのレターのために謝っただけってのも知ってる。

でもね、これは大きな収穫。

これで許そう、終わらせようか?と思ったけれど

話をしていると他の先生が入ってきて話は中断。

申し訳なさそうに、初めて私の方に来ていちごをどうぞって持ってきた。

イチゴで傷が癒されたと思っているのかな、この人は・・・。愚かだ。

 

 

 

とりあえず、私の大好きな上司にこれまでのことを話して、Kから夜にもらった

メッセージを見せた。Kも私と上司が個室に入るところを見ただろうから何か感じていると思う。

上司はすごい険しい顔になって、「うーん、これはダメね。サワ、大変だったね。」と

冷静に労って言ってくれた。

彼女はこれまで色々な苦情をもらっているのね。苦情来てなくても

横のクラスから聞こえてくる彼女の叱る声が聞こえたりして、だからみんな知っているの。

だからやっぱりこれは私の上司に言わないといけない。」と言ってくれた。

 

 

 

 

午後の授業が終わり家に帰ろうとしていたら

リズの上司の上層部にいるにはにつかわしくないほどのかわいらしい女性から声をかけられた。

アラサーかな。我が家の近くに住んでいるらしく

一緒に出勤したこともあるんだけれど、上層部ってのを知らなかった。

 

「サワ、帰る前に申し訳ないんだけれど、話少しできる?」

 

と言われたので二人で教室に入った。全部話したら、

「これはね、外に漏れることはないから大丈夫。Kもサワに

何もできないから大丈夫よ。辛かったね。もし、あの職員室が嫌なら下の職員室に来てもいいからね。」

と言ってくれた。

 

イギリスって職場のいじめとかにめちゃくちゃ目を光らせているし、下手すりゃ訴訟にもなるから

上司もピリピリしているのが分かる。

 

「よかったら、私に今見せてくれたカリダからのメッセージを私に送ってくれない

今後の参考にするから。絶対バレないから。ぜひ、おねがいね。

 

と言われて、ここで考える。とどめを刺せない私。今まで何度もそれで痛い目にあったのも知っている。

送ってもいいんだけれど、Kの人生を狂わす一手に

なったらと思うと簡単には送れない。彼女の自業自得と言えばそれまでだけれど・・・。

 

色々あったことを振り返りながら歩いて帰ると

Kから追い打ちのメッセージ。

開けると面倒になるからまだ未読。今日は仕事休みだから開けない。

明日会わなくちゃいけないし明日はカリダとの授業もあるから悩むところだ・・・。

 

フー。しばらく大変だけれど

ただ今回思ったのが

ベストタイミングってやってくるんだなって。

おのずと転がり込んできた今回の話し合い。

誠意をもって乗り越えようぞ。